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2016年07月28日15時51分

【経済】中国:動画サイト楽視網、米TV大手ビジオを2100億円で買収


動画サイト中国大手の楽視網(Letv:300104/SZ)は27日、米液晶テレビメーカー
のVIZIO(ビジオ)を20億米ドル(約2100億円)で買収すると正式発表した。ビジオ
を傘下に収めることで、北米テレビ市場進出の足がかりを得る考えだ。現在、当局の
認可待ちの段階で、買収手続きは半年以内に終了する見通し。
2002年設立のビジオは、台湾系米国人のウィリアム・ワン(王威廉)氏が創業。
自社工場を持たないファブレスメーカーで、台湾の瑞軒科技(2489/TW)、鴻海精密
工業、中国の冠捷科技(TPVテクノロジー:903/HK)に生産を委託している。北米の液晶テレビ市場では、韓国サムスン電子としのぎを削る存在。15年の北米シェアは17.2%と、サムスンに次ぐ2位だった(米HIS調べ)。
楽視網の梁軍COO(最高執行責任者)は過去のインタビューで、「今年(2016年)
の重要戦略は世界市場に進出すること」と発言。特に米国市場やインドを筆頭とする
アジア太平洋市場に切り込んでいく考えを示していた。なお、これ以前の報道による
と、今回の買収により、楽視網は販売台数でソニーを追い抜き、世界5位のテレビ
メーカーに浮上する可能性があるという。
ただ、楽視網のテレビ事業をめぐっては、厳しい経営が続いているとの報道もあ
る。同社は13年、テレビ事業の主体となる楽視致新電子科技(天津)公司を設立。こ
の楽視致新は設立初年度に4734万人民元(約7億4600万円)の純損失を計上した後、
15年まで3期連続の赤字を強いられている。15年の純損失は7億人民元まで拡大したと
いう。
動画配信サイト「楽視視頻」を運営する楽視網は近年、経営の多角化を進め、自
社ブランドのスマートテレビやスマートフォンを相次いで市場に投入。自社で保有す
る膨大なコンテンツを活用した安価な製品を武器に、市場シェアを伸ばしている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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