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【材料】ハウスコム---第1四半期は大幅増益、すべての項目で上場来の最高水準を更新

ハウスコム <日足> 「株探」多機能チャートより

ハウスコム<3275>は28日、2017年3月期第1四半期(2016年4-6月期)の決算を発表。

営業収益は前年同期比7.3%増の22.92億円、営業利益は同44.8%増の1.46億円、経常利益は同44.5%増の1.48億円、四半期純利益は同57.7%増の0.92億円と増収・大幅な増益となった。前年度においても第1四半期の業績は上場来の最高水準を達成していたが、今回、それを更新したことになる。

同社は過去2年度において積極的な出店政策をとってきた。その間、21店舗の新規出店を行い、2014年3月末の直営店134店舗体制から2016年3月末には直営店152店舗体制に店舗網の拡充が進んだ。今回の増収もこの数年で開設した店舗の成長が寄与しているという。また、昨年度から開始した原状回復工事・リフォーム工事の内製化の事業も拡大し、営業収益増加の底上げにつながった。

営業収益が拡大する一方、営業費用は、店舗数の増加や人件費増額の上昇等の要因により1.09億円増えたものの、前年同期比5.4%の増加にとどまり、増益幅が広がった。

2017年3月期第2四半期(2016年4-9月期)の計画は、営業収益が前年同期比6.4%増の45.19億円、営業利益が同24.7%減の1.43億円、経常利益が同25.1%減の1.45億円、四半期純利益が同18.2%減の0.89億円となっている。第1四半期で既に計画利益を達成しているが、従来予想を据え置いたため、第2四半期は減益となる計算だ。しかし、過去同社は保守的なスタンスで予想を出してきており、今回も同様の可能性はある。

同社は、2015年4月に発表した3か年の中期経営計画について、初年度で目標利益を達成しており、2016年4月28日には新中期経営計画(2017年3月期~2019年3月期)を公表した。同計画の最終年度の2019年3月期には109.9億円の営業収益、12.2億円の経常利益とすることを目標としている。

新中期経営計画の初年度にあたる今期は、既に直営店3店舗を新規出店し、新規事業についても従前より準備していた社員独立支援型フランチャイズの第1号店オープン、リフォーム事業の営業所を1ヶ所開設し2拠点体制にするなど、順調な滑り出しとなっている。

《TN》

 提供:フィスコ

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