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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,300円~16,700円

 米ダウ平均は、FOMCで早期利上げ懸念がやや後退したことや、ハイテク大手アップルの決算が、予想を上回ったことを好感し買い優勢で始まったが、原油価格の下落が相場の重しとなり、小幅ながらも続落して取引を終了。シカゴの日経平均先物も、利上げ見送りからドルが軟調な動きとなった影響により、大証の終値に比べ(日中比)120円安と、値下がりして取引を終えていることから、東京市場の朝方も売り先行によりマイナス圏での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、FOMCでの政策現状維持は予想通りであったが、閉会後の声明が9月利上げに踏み込んだ内容でなかった失望感により、ドルが対円で105円台前半まで失速気味であることや、予想外の在庫増加で原油価格が下落していることが足枷となり、マーケットは軟調な値動きが予想される。

 ただ、本日から始まる日銀の政策決定会合を前に、内容を見極めたい参加者が多く、引き続き積極的なショートポジションは構築し難い状況だけに、心理的節目である16,500円近辺では底堅い動きとなる公算である。

 テクニカル的には、1週間の平均値である5日移動平均線(16,592円前後)近辺での攻防が想定され、上に放れれば昨日の高値圏あたりが上値メドとなるが、一段安となった場合は、支持線である75日移動平均線(16,366円前後)までの調整も視野に入ってくるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、昨日の取引でも上抜けなかった75日移動平均線(2,475ポイント前後)が、本日も抵抗線として上値を抑えることが推測され、下値は25日移動平均線(2,445ポイント前後)近くが下値メドとなりそうで、マザーズ指数は、引き続きボリンジャーバンドの-1σ(925ポイント前後)~-2σ(883ポイント前後)のレンジ内取引となる見通しである。

 本日の予想レンジ 16,300円~16,700円。(ストック・データバンク 編集部)

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