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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ファナックが日経平均を下支え、SNS関連への物色も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ファナックが日経平均を下支え、SNS関連への物色も
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し
■前場の注目材料:リファインバースが東証マザーズに新規上場



■ファナックが日経平均を下支え、SNS関連への物色も

28日の日本株市場は、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強い相場展開になりそうだ。27日の米国市場はまちまちの展開となり、ナスダックの上昇などは、前日の米アップルの時間外の上昇で織り込み済みであろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円安の16590円だったが、指数インパクトの大きいファナック<6954>がADRで5%程度上昇しており、日経平均の下支えとなりそうだ。

また、米フェイスブックが時間外で上昇しており、SNS関連などへの手掛かり材料になりそうである。任天堂<7974>については、決算は織り込み済みとなろうが、「ポケモンGOプラス」の発売延期が嫌気される可能性がある。ただし、2万円近辺での底堅さが意識されるようだと、押し目拾いの流れに向かわせそうだ。

その他、本日は220社程度の決算が予定されているが、明日は第1弾のピークで500社を超える企業の決算発表が予定されており、基本は個別対応であろう。インデックスに絡んだ仕掛け的な商いに振らされやすいだろうが、日銀会合の結果待ちのなか、早めのクローズに向かわせよう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り400万株、買い520万株、差し引き120万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


7月21日(木):40万株の買い越し
7月22日(金):490万株の買い越し
7月25日(月):410万株の買い越し
7月26日(火):170万株の売り越し
7月27日(水):350万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(18472.17、-1.58)・NY原油(41.92、-1.00)
・「ポケモンGOプラス」9月に発売延期
・大規模経済対策への期待、事業規模28兆円超
・ファナック<6954>、ADRで5%超の上昇
・韓国LG、有機EL900億円
・米フィンテック業界、金融機関が積極姿勢に

・リファインバース<6531>が東証マザーズに新規上場



☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・日銀金融政策決定会合(29日まで)
・08:50 対外対内証券売買(先週)


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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