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2016年07月28日07時10分

【経済】NYの視点:9月FOMCもライブ


米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利あるフェデラルファンドFF金利の誘導目標を0.25-0.50%に据え置くことを決定した。同時に発表した声明は、経済見通しにおいて短期的なリスクは低下したと指摘。また、労働市場の判断は前回6月会合の「回復ペースが鈍化した」から、「強まった」へ上方修正された。

経済活動も「緩やかに拡大した」との判断を示した。さらに、6月の雇用の伸びは5月に弱い雇用の伸びが示されたあと、「強かった」と言及。過去数か月の労働市場は「労働力活用の一定の増加を示唆している」と指摘した。消費の伸びも「強い」と付け加えられ、タカ派声明ととらえられている。また、インフレも逆風が後退しつつあり、「中期的に目標である2%へ上昇する」との見方。緩やかな政策の調整で、経済活動は緩やかなペースで改善し、労働市場も強まると予想するとした。

さらに、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を控え、5月の弱い雇用統計を受けて、6月会合では金融政策の据え置きを支持した米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は今回の会合では再び0.25%の利上げを主張し、据え置き決定に反対した。このこともタカ派寄りの声明と判断できる。

しかし、速やかな利上げの必要性が指摘されたわけでもない。このため、市場の利上げ見通しに大きな変化は見られない。ゴールドマンサックスは9月の利上げ確率を事前の25%から30%へ小幅引き上げ。FOMCが年内に少なくとも年1回利上げする確率は70%と見ている。FOMCは金融市場のひっ迫が緩和したことや比較的良好な経済指標を反映し「経済見通しの短期的なリスクが低下した」と指摘した可能性がある。ゴールドマンサックスのエコノミストによると、この文言は「リスクがほぼ均衡」に向けて5割近づいた証拠で、9月会合での行動への選択肢もオープンにするとした。

9月のFOMCの政策決定には、7月、8月雇用統計が鍵となる。また、8月末に予定されているワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウムに焦点が移行する。この会合には、各国の中銀関係者が集結。講演からは金融政策に関するヒントが得られるため、市場関係者の大きな注目を集める。

《NO》

 提供:フィスコ

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