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【市況】決算で明暗を分ける動き【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

27日の日経平均は4営業日ぶりに反発。281.78円高の16664.82円(出来高概算22億3000万株)で取引を終えた。26日の米国市場は日米金融イベントを控えてまちまちの展開だったが、米アップルの決算を受けた時間外の上昇のほか、信越化<4063>などの予想を上回る決算が好材料視された。買い一巡後は16600円を挟んでのこう着をみせていた。

その後、昼休みに経済対策の事業規模や景気対策で50年債の発行を検討と報じられるなか、後場寄り付き直後には一気に16800円台を回復する場面もみられた。しかし、財務省理財局の見解として50年債検討の事実はないと報じられると、16700円台でのもち合いに。さらに、安倍首相による経済対策の事業規模が28兆円と伝えられると、再び動意をみせるなど、経済対策に関する報道に振らされる展開だった。

日経平均は16800円を回復する場面がみられたが、この水準は価格帯別出来高で商いが膨らんでいるところであり、強弱感が対立しやすい。日米金融イベントを控えていることも、積極的には手掛けづらいところである。また、週末にかけて決算発表が第1弾のピークとなるため、機関投資家等は積極的には手掛けづらいところであろう。

信越化<4063>が大幅に上昇するなど、決算で明暗を分ける動きも目立つ。減益ながらもコンセンサスを上回るか、若しくはアク抜けとしてトレンドが反転してくる流れが全体として見えてくるようだと、センチメントを明るくさせよう。決算を発表したファナック<6954>、任天堂<7974>、LINE<3938>辺りの明日の市場反応が注目される。

《AK》

 提供:フィスコ

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