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【市況】東京株式(大引け)=281円高、円安と政策期待を背景に急反発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 27日の東京株式市場は買い優勢、前日まで3日続落していた日経平均株価は値ごろ感からリバウンド狙いの買いが勢いを増し、400円以上上げる場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比281円78銭高の1万6664円82銭と4日ぶり急反発。東証1部の売買高概算は22億3908万株、売買代金概算は2兆5343億1000万円。値上がり銘柄数は1403、値下がり銘柄数は457、変わらずは108銘柄だった。

 前日の米国株市場はNYダウが小幅安となったものの、為替が円安に振れ、これを好感するかたちで買いが先行して始まった。その後、来月早々にもとりまとめられる見通しの政府の経済対策への期待や28、29日に行われる日銀の金融政策決定会合での追加緩和への期待感から目先筋の売りを吸収。後場寄りには海外メディア経由で政府が50年債の発行を検討していると報じられたことが、ヘリコプターマネー政策を連想させ、為替の急激な円安を背景に日経平均は一時400円以上の上昇をみせ、1万6800円台まで買われる場面があった。

 個別では、円安好感でトヨタ自動車<7203>が買われたほか、決算発表を受け信越化学工業<4063>が急騰、ファーストリテイリング<9983>も値を飛ばした。日本電産<6594>も物色人気。ミツミ電機<6767>がストップ高に買われ、三井化学<4183>、三菱ケミカルホールディングス<4188>、SUMCO<3436>なども大幅上昇した。

 半面、任天堂<7974>は急反落、売買代金はきょうも群を抜いている。サノヤスホールディングス<7022>、Hamee<3134>がストップ安、エレコム<6750>も急落するなどポケモン関連株の下げが目立った。伊藤忠商事<8001>が大幅安、イーレックス<9517>、オーイズミ<6428>なども大きく水準を切り下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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