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【経済】中国:誘拐されたわが子を24年ぶり発見、居場所は“塀の中”


陝西省渭南市でこのほど、5歳の時に誘拐された男性が24年ぶりに発見された。長年にわたって捜索を続けていた両親は、「無事発見」との警察からの知らせを受けて感涙にむせんだ。ただ喜びも束の間、男性は「刑務所で服役中」という。西部網が25日付で伝えた。
楊国防さんの息子が誘拐されたのは1992年。母親の畑仕事についていった後、行方が分からなくなった。以来24年間、楊さんは家族一丸となって息子の捜索を継続。祖父は自分の足が動かなくなるまで、遠く河南省まで捜し歩いたという。
そんな中、息子を見つける手がかりになったのが、楊さん夫妻の提供したDNA情報。2009年に公安部が立ち上げた「行方不明者DNAデータバンク」に、楊さん夫妻は2度にわたってデータを提供していた。その情報をもとに、14年になって息子の生存が明らかとなった。
息子の側でも、ボランティアに頼んで自身のDNA情報を同データバンクに登録していた。息子は自分が誘拐されたことを認識していたという。本人は現在、傷害罪などで湖北省内の刑務所に服役中(刑期満了は2029年)。彼の犯罪行為の動機について、ある知人は「自分が誘拐されことが大きな心の傷になっていたのでは」と話している。
【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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