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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は弱含み、FOMC、日銀の金融決定会合の結果待ち

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 56782.75 -0.16%
26日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比89.98ポイント安(-0.16%)の56782.75で取引を終えた。57309.50まで上昇した後、一時56707.84まで下落した。

ブラジル中央銀行が公表した金融政策委員会(COPOM、19-20日に開催)議事録の中で、利下げの実施よりもインフレ抑制が優先されるとのスタンスが受け取られている。市場関係者の間では、中銀が当面利下げを控えるとの見方が優勢になっている。なお、中銀がエコノミスト約100人を対象に実施した最新調査では、今年のインフレ予想が7.21%まで加速するという結果が示された。中銀が設定したインフレ目標は中間値4.5%、上下2%となる。

【ロシア】MICEX指数 1938.52 +0.35%
26日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比6.74ポイント高(+0.35%)の1938.52で取引を終了した。1940.26から1917.96まで下落した。

原油安が嫌気され、前半は資源銘柄を中心に売りが広がった。また、ルーブル安の進行に伴い、銀行銘柄に売りが継続した。ただ、後半に入ると輸出銘柄を中心に買い戻しが広がり、指数をサポート。通貨ルーブル安が買い手掛かりとなったもようだ。また、好決算を発表した小売大手マグニト(MGNT)などに買いが継続したことも支援材料となった。

【インド】SENSEX指数 27976.52 -0.42%
26日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比118.82ポイント安(-0.42%)の27976.52、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同45.00ポイント安(-0.52%)の8590.65で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は下げ幅をやや拡大させた。国内手掛かり材料が少ない中、今週は28日未明(日本時間)に米連邦公開市場委員会(FOMC)、29日に日銀の金融決定会合の結果が公表されるため、慎重ムードが強い。

【中国本土】上海総合指数 3050.17 +1.14%
26日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比34.34ポイント高(+1.14%)の3050.17ポイントと続伸。

相場活性化の期待が支え。深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)解禁は7~8月にも公表される??との観測が流れている。域外からの資金流入も続く。既存スキーム(上海・香港間の相互取引)を通じた香港→上海の取引は、11営業日連続の資金流入と伝えられた。既存スキームの投資枠が拡大されるとの思惑も高まっている。国有企業の1~6月利益総額は前年同期で減少したものの、減益率が1~5月から縮小したと報告されたこともプラス材料だ。指数は小安く寄り付いた後、上げ幅を徐々に広げている。

《NH》

 提供:フィスコ

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