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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,300円~16,600円。

 米ダウ平均は、一部主要企業の決算内容や、原油価格が4日連続安となったことを懸念し軟調な展開となったが、この日発表の経済指標(6月新築一戸建て販売や、7月消費者景気信頼感指数)が、市場予想を上回る結果だったことで売り圧力は限定的となり、指数は小幅安で取引を終了。シカゴの日経平均先物は、日本市場の下落幅が大きかった反動もあり、小幅ながらも上昇して取引を終えていることから、東京市場の朝方は僅かに買い優勢からプラス圏での終値近辺での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、原油価格が3ヶ月振りの安値水準まで下落している点が嫌気され、エネルギーセクターは売り先行となりそうで、「ヘリコプターマネー」否定発言から政策期待が後退した影響による円高進行も、輸出関連セクターには足枷となることから、マーケットは概ね方向感の乏しい展開が推測される。

 ただ、米国の利上げ時期を見極めようと、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表される声明の内容を見極めたい参加者は多く、また、ヘリマネの期待は後退しながらも週末の政策決定会合では、日銀が何らかの手を打つ可能性は十分残っているだけに、ここからは積極的な売り注文も減少し、指数の下値は底堅く推移すると思われる。

 テクニカル的には、16,350円近辺に目先の支持線である、75日移動平均線と26週移動平均が存在することから、ドルの急落など外部環境に大きな変化が無ければ、その水準が本日の下値メドとなるだろう。上値は5日移動平均線(16,564円前後)が抵抗線となる見通しである。

 新興市場のジャスダック平均は、昨日の取引で下抜いた75日移動平均線(2,473ポイント前後)が、本日の抵抗線として上値メドとなり、下値は25日移動平均線(2,443ポイント前後)が支えることになりそうで、マザーズ指数は、ボリンジャーバンドの-1σ(927ポイント前後)~-2σ(886ポイント前後)のレンジ内取引となりそうだ。

 本日の予想レンジ 16,300円~16,600円。(ストック・データバンク 編集部)

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