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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~前日の大幅な下げに対する自律反発を意識

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:前日の大幅な下げに対する自律反発を意識
■外資系証券の注文動向:差し引き350万株の売り越し
■前場の注目材料:金融庁、フィンテック参入促進へ法整備



■前日の大幅な下げに対する自律反発を意識

27日の日本株市場は前日の大幅下落の反動を見せた後は、重要イベントを控えて、こう着感の強い相場になりそうである。26日のNY市場は高安まちまちだった。予想を上回る経済指標の発表を評価するものの、本格化する主要企業決算や連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を見極めたいとの思惑から手控えムードが強まっていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の16385円だった。

シカゴ先物にさや寄せする格好から、日経平均は前日の大幅な下げに対する自律反発が意識される。また、米アップルが取引終了後に4-6月期決算を発表し、一株利益、売上高ともに予想を上回ったことが好感され、時間外で上昇している。これを材料視する格好から、ハイテク株等への資金シフトが見られよう。

その他、前日に切り返しをみせていた任天堂<7974>は、決算を見極めたいとする中で、強弱感が対立しそうである。ただし、2万円前半レベルでの底堅さがみられてくるなか、押し目買い意欲は強そうである。また、指数インパクトの大きいファナック<6954>も決算を控えており、日経平均の重しになりそうだ。

テーマ株としては、金融庁はITと金融を融合した「フィンテック」に、金融機関でない事業会社が参入しやすくする法整備に乗り出すと報じられている。このところテーマ物色として見送られていたフィンテック関連への物色も意識されそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き350万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り910万株、買い560万株、差し引き350万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


7月20日(水):600万株の買い越し
7月21日(木):40万株の買い越し
7月22日(金):490万株の買い越し
7月25日(月):410万株の買い越し
7月26日(火):170万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(18473.75、-19.31)・NY原油(42.92、-0.24)
・メガバンク業績、マイナス金利響く
・金融庁、フィンテック参入促進へ法整備
・米半導体関連株が軒並み上昇


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・10:30 中・6月工業利益(5月:前年比+3.7%)
・10:30 豪・4-6月期消費者物価指数(前期比予想:+0.4%、1-3月期:-0.2%)

《WA》

 提供:フィスコ

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