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【通貨】欧米為替見通し:ドル弱含み、原油安や英利下げ観測を材料視

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開となりそうだ。原油価格の下落や英利下げ観測を受けたポンド安などを背景に、リスク回避的な円買いに振れる見通し。ただ、米経済指標は堅調な内容が予想されており、ドルの大幅安は避けられるだろう。

米原油先物ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は、前日の取引では需給の緩みを背景に一時43ドルを割り込んでおり、目先の値動きに警戒感が広がっている。また、英中銀金融政策委員会(MPC)のウィール委員は、前週発表された弱い経済指標から、欧州連合(EU)離脱による英国の実体経済への影響を指摘。市場では英中銀による利下げが意識され、ポンド売りに振れている。これらの要因は、今日も引き続き材料視される見通しで、クロス円の下落を通じてドル・円の下げに波及しそうだ。

もっとも、ドルの下げは限定的になると予想する。前日発表された7月ダラス連銀製造業活動指数のように、足元の米経済指標は前回から改善するケースが目立ち、早期利上げ観測が再燃。今晩発表の7月サービス業PMI速報値(22時45分)や6月新築住宅販売件数(23時)など前回上振れ予想の米経済指標はドル買い要因となるだろう。また、27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での声明発表を前に動きづらく、積極的なドル売り・円買いは手控えられる見通しで、ドルが104円を割り込んでも大幅下落は想定しにくい。


【今日の欧米市場の予定】
・22:00 米・5月S&Pケース・シラー住宅価格指数(前年比予想:+5.52%、4月 :+5.44%)
・22:45 米・7月サービス業PMI速報値(予想:52.0、6月:51.4)
・23:00 米・6月新築住宅販売件数(予想:56.0万戸、5月:55.1万戸)
・23:00 米・7月消費者信頼感指数(予想:96.0、6月:98.0)
・23:00 米・7月リッチモンド連銀製造業指数(予想:-5、6月:-7)
・02:00 米財務省5年債入札(340億ドル)
・米連邦公開市場委員会(FOMC)(27日まで)

《WA》

 提供:フィスコ

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