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【市況】25日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と反発、産金株は逆行安

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

週明け25日の中国本土マーケットは小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比3.01ポイント(0.10%)高の3015.83ポイントと反発。上海A株指数も下落し、3.18ポイント(0.10%)高の3156.98ポイントで引けている。

前日の終値を挟み、小幅な値動きに終始する。市場活性化の思惑と大規模な金融緩和の期待後退が綱引きとなり、指数は一進一退した。深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)解禁は7~8月にも公表される??との見通しが伝わったことや既存スキーム(上海・香港間の相互取引)の投資枠が拡大されるとの観測はプラス。半面、中国人民銀行(中央銀行)が25日、リバースレポを通じ1500億人民元の資金を供給したことで(約1カ月ぶりの高水準)、「人民銀は長期的な緩和策を打ち出さない」との見方につながったことはマイナスだ。

業種別では、バイオ医薬関連株がしっかり。海復星医薬集団(600196/SH)が1.6%上昇した。医薬業界の第13次5カ年計画が近く公布される??と報じられたことが手がかり。銀行株や証券株、不動産株、消費関連株などの一角も物色された。一方、産金株の下げは目立つ。中金黄金(600489/SH)が3.0%安、山東黄金(600547/SH)が2.8%安で引けた。インフラ関連株や素材関連株の一角、石炭株なども安い。IT関連株や運輸株もさえない。

外貨建てB株相場は続落。上海B株指数は0.33ポイント(0.09%)安の350.82ポイント、深センB株指数は1.29ポイント(0.11%)安の1143.49ポイントで終了した。直近では、「中国政府が国有企業改革に力を入れる中、長らく放置されてきたB株市場がテコ入れされる」と報じられたことを材料に買いが目立っていた。ただ、「B株→A株転換」型の再編計画を発表した港湾管理の深セン赤湾石油基地(200053/SZ)は6日続伸。約1年1カ月ぶりの高値で取引を終えた。うち4営業日はストップ高となっている。

(亜州IR)

《MT》

 提供:フィスコ

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