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【通貨】東京為替:ドル・円は106円43銭付近、日銀緩和への期待感は継続

ドル円 <5分足> 「株探」多機能チャートより

25日午前の東京外為市場ではドル・円は106円43銭付近。106円前半から後半まで値を上げたが、昼にかけて上昇は一服した。ただ、日銀による追加金融緩和への期待は継続した。週明け東京市場では、ドル・円は106円20銭付近で寄り付いた後、日経平均株価の堅調地合いを受け、一時106円72銭まで買われた。その後は日経平均の上げ幅縮小に伴い、ドルの上昇は一服。106円半ばでのもみあいが続いた。

日銀の追加金融緩和への期待で円売り基調は続いており、ドルは目先107円を目指す展開となりそうだ。ただ、ランチタイムの日経平均先物は伸び悩んでいるため、ドルは午後の取引で上値の重い展開を予想する。

なお、週末に中国で開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、英国の欧州連合(EU)離脱で世界経済の混乱を避けるため、各国が連携していく方針を打ち出した。また、世界経済の不確実性が高まるなか、政策を総動員して対応し、為替問題では引き続き通貨の競争的な切り下げを回避することで一致した。

【要人発言】
・麻生財務相
「G20は為替安定の重要性について共有した」
「為替市場の過度な変動や無秩序な動きは経済に悪影響」

・ルー米財務長官
「G20各国は金融市場の動きが秩序を保っているとの認識で合意」
「為替相場は荒れていない」

・黒田日銀総裁
「G20でヘリコプターマネーについて議論はまったくなかった」
「展望リポートに政府経済対策の効果も織り込む」

《XH》

 提供:フィスコ

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