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【通貨】今日の為替市場ポイント:G20による政策総動員への期待で円売り継続も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

22日のドル・円相場は、東京市場では105円57銭から106円26銭で推移。欧米市場でドルは一時106円40銭まで買われており、106円06銭で取引を終えた。

本日25日のドル・円は、106円前後で推移か。24日に閉幕した主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議(G20)では、各国が政策を総動員して成長を支えていくことが確認された。日本の大型景気対策に対する期待や日本銀行による追加緩和への思惑は後退していないことから、ドルはやや下げ渋る見込み。

中国・成都で23-24日に開かれたG20では、「英国の欧州連合(EU)からの離脱が世界経済の不確実性を増しており、テロや難民などの問題と並ぶ世界経済の新たなリスクであるとの認識が共有された。ただし、英国がEUを離脱した後もEUの緊密なパートナーであると期待しているとの見解も表明されており、EU離脱後に英国経済が大変厳しい状況に直面するとの懸念は多少緩和された。

また、G20は「すべての政策手段金融、財政、構造政策を用いる」と確認されており、日本の大型景気対策と、これに伴う日本銀行による国債買い入れの増額などを含めた早期追加緩和への市場の期待は再び高まるものとみられる。今週は日米の金融政策動向を見極めることになりそうだが、日米の金融政策が現状維持でも、米国の9月利上げへの期待が後退しない限り、ドルはやや底堅い動きを続けるのではないか?との声が聞かれている。

《WA》

 提供:フィスコ

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