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【特集】アイレップ Research Memo(4):業界内におけるさらなる競争力強化を目指す

アイレップ <日足> 「株探」多機能チャートより

■親会社DACとの経営統合を決定

5月11日の決算発表と同時に、親会社であるDACとの経営統合を発表した。具体的な経営統合のスケジュールは、アイレップ<2132>の臨時株主総会(7月7日開催予定)とDACの定時株主総会(6月27日開催予定)の承認を経て、2016年10月3日(予定)を効力発生日として、共同株式移転の方法で両社の親会社となる共同持ち株会社D.A.コンソーシアムホールディングスを設立するというもの。

今回の経営統合に至ったのは、大きな環境変化を伴いながら拡大するインターネット広告市場において、両社の強みを支えてきたテクノロジーや新領域となるグローバル分野で両社が適切に協業し、さらに重複した業務はできる限り効率的に集約できる経営形態を採ることが、新しい時代の業界リーダーとして市場を牽引して行くことにつながると考え、両社がそれぞれの機能を保持しながら、共同持株会社を設立し経営統合するのが最適と判断したことによる。

弊社では、1)同社は広告代理店、DACはメディアレップでそれぞれの立ち位置が違うものの、新しい技術研究や海外戦略を共同展開することでリスク、コスト負担を軽減できる、2)共同持ち株会社傘下のメディアレップとエージェンシーの二事業会社体制となることで事業拡大戦略がこれまで以上にスピーディーに行える等のメリットが考えられる。このため、同社単独で上場継続での展開に比べると、業界内における競争力の強化が図れ、中長期的な観点から一段の成長を期待できると評価する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

《HN》

 提供:フィスコ

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