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【経済】アベノミクス第2幕で円安へ?、サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。

足元でドル・円の値動きが激しいですね。

米国の週次失業保険申請件数が予想外に減少したことや、米国の6月中古住宅販売件数が9年ぶりの高水準に達したことを好感してドル買いが優勢となりました。が、その後は株安や原油安を背景にリスク回避の円買いが再燃し、さらに黒田総裁の21日の発言(後述)を受けて105円42銭まで大幅に円高進行しました。

松永さんによると、
『BBCは、「日銀は必要に応じて一段の緩和を実施するためのメカニズムをすでに整えている。日本は財政政策と金融政策との間の明確な線引きをあいまいにしてはならない。現時点ではヘリコプター・マネー実施の必要性も、実施する可能性もない。」と述べた黒田総裁発言を公表しました。』
これにより円高にふれたわけですが、このBBCの公表については、
『BBCが昨日公表した黒田日銀総裁発言が「円売りポジションに対する利益確定のタイミング」を与えることになりました』
とおっしゃっています。

今回の黒田日銀総裁の発言は、ヘリコプター・マネー期待を後退させています。
そもそもFRBがリーマンショック後に資金を大量に市場に投入して金融市場の回復を図った様子がヘリコプターからマネーをばら撒いているよう、ということから、この資金がヘリコプター・マネーと言われています。ベン・バーナンキ元FRB議長のニックネームは、「ヘリコプター・ベン」です。

ベン・バーナンキ元FRB議長が今月来日し、安倍首相や黒田総裁と会談したことで、
『今月中に策定される経済対策に期待が高まることは自然な流れでしょう。』『安倍首相の指示で今月中に策定される経済対策に期待し、「アベノミクスの第2幕」による円安の流れを考えることも一考ではないでしょうか。』と松永さんはおっしゃっていました。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の7月22日付の「日本円」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子

《NO》

 提供:フィスコ

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