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【市況】日経平均は反落、円高を受けて利益確定売り優勢も政策期待が支え/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は反落。21日の米国市場でNYダウは10営業日ぶりに反落した。また、黒田日本銀行総裁がヘリコプターマネーについて否定的な発言をしたとの報道を受けて、為替相場が1ドル=105円台まで円高に振れ、日経平均は197円安からスタートした。ただ、経済対策への期待から下値も堅く、前場は16600円台でのもみ合いが続いた。こうしたなか、スマートフォンゲーム「Pokemon GO」の日本配信開始を受けて関連銘柄が動意を見せた。後場の日経平均は一時16566.98円(前日比243.24円安)まで下落する場面があった。

大引けの日経平均は前日比182.97円安の16627.25円となった。東証1部の売買高は15億9104万株、売買代金は2兆4289億円だった。業種別では、海運業、空運業、証券が下落率上位だった。一方、上昇したのは金属製品、医薬品など4業種のみだった。

個別では、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソニー<6758>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などが軟調。日産自<7201>、ファーストリテ<9983>、村田製<6981>、マツダ<7261>は3%超下落した。前日に第3四半期決算と通期予想の上方修正を発表したサイバーエージ<4751>は10%を超える下げで東証1部下落率トップとなった。目先は業績の更なる上振れ余地は小さいとの見方が聞かれた。また、MRO<3064>、ソフトブレーン<4779>、JAC<2124>などが下落率上位にランクインした。一方、「ポケモノミクス」相場をけん引する任天堂<7974>は一時7%近い上昇となる場面があったが、節目の30000円を前に利益確定の動きもあり、終値では0.8%高だった。売買代金は再び7000億円台に達した。その他、ソフトバンクグ<9984>が小幅高となったほか、日立<6501>、JT<2914>、KDDI<9433>、損保JPNK<8630>などがしっかり。前日下げの目立った小野薬<4528>も反発。また、ポケモノミクス関連とされるCVSベイ<2687>、ハピネット<7552>、SKジャパン<7608>、アイオデータ<6916>、サノヤスHD<7022>や、カジノ関連のオーイズミ<6428>がストップ高で取引を終えた。
《HK》

 提供:フィスコ

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