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【市況】日経平均は反落、「ポケモノミクス」と「アベノミクス」に関連する銘柄での値幅取り/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は反落。150.21円安の16660.01円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えた。21日の米国市場では原油相場の下げが嫌気され、NYダウは10営業日ぶりに反落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比250円安の16560円となり、これにさや寄せする格好から利食い優勢の展開に。昨晩、日銀の黒田総裁がBBCのラジオ番組でヘリコプターマネーについて否定的な発言をしたことを受けて、為替市場で円が買われ、1ドル105円台に乗せている。発言をめぐって円相場が乱高下するなか、仕掛け的な動きに向かいやすいところ。

 一方、足元で過熱感が警戒されていたこともあり、想定内の一服との見方もあるが、下値の堅さも意識されている。そのため日経平均は16600円処でのこう着が続いている。物色は「ポケモンGO」の日本配信により、「ポケモノミクス」物色が活発。セクターではその他製品、情報通信のみが上昇となっている。また、大規模な経済対策への期待から、カジノ関連の一角が堅調。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が7割を占めている。

 売買代金トップは任天堂<7974>となり、既に4396億円に膨らんでいる。トヨタ自<7203>の17倍弱に膨らんでおり、「ポケモノミクス」相場一色といったところである。日経平均は3ケタの下げで推移しているが、一目均衡表の雲上限での底堅さが意識される。期待はないとはいえ、28、29日に日銀が金融政策決定会合を開くことで、これを見極めたいとする模様眺めムードのほか、本格化する決算を見極めたいとするムードも強く、こう着感の強い相場展開が続こう。

 そのなかで、「ポケモノミクス」や経済対策への期待による「アベノミクス」に関連する銘柄での値幅取り狙いの商いが中心になりそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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