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【特集】高千穂交 Research Memo(4):17/3期は大幅増収増益の見通し

高千穂交易 <日足> 「株探」多機能チャートより

■高千穂交易<2676>の業績動向

(2) 2017年3月期通期予想

会社は2017年3月期通期の業績を下表のように、売上高で22,280百万円(前期比11.5%増)、営業利益で800百万円(同83.2%増)、経常利益で800百万円(同94.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で400百万円(同287.5%増)と予想している。売上構成の変化、為替対策の効果が出てくることなどから売上総利益率は前期の24.9%から26.3%へ改善する見込みだ。さらにのれん償却は一部が終了し391百万円(前期434百万円)へ減少することなどから、利益の大幅な改善を予想している。

セグメント別売上高は、システム事業が13,170百万円(同17.8%増)、デバイス事業が9,110百万円(同3.5%増)を予想している。各サブセグメントの予想及び主な施策は以下のようになっている。

a)システム事業
サブセグメントでは、セキュリティが8,170百万円(同16.8%増)を見込んでいるが、国内ではドラッグストアやアパレルショップでの拡販を図り、海外では発電プラント向けの売上増を計画している。その他ソリューションは2,460百万円(同48.3%増)を見込んでいるが、前期から後ズレしたRFIDの案件を確実に獲得することに加え、クラウド型無線LAN案件は引続き好調に推移することなどから大幅増収を予想している。一方でカストマ・サービスは前期の一部特殊案件が終了することから前期比並みの2,540百万円を予想している。

b)デバイス事業
サブセグメントでは、電子プロダクトは厳しい事業環境が継続することを想定し3,450百万円と横ばいを予想している。産機プロダクトにおいては引き続き遊技市場の縮小が見込まれるものの、米国市場での拡販を促進することなどから5,660百万円(同5.7%増)を予想している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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