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【市況】21日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高と4日ぶり反発、深センB株は大幅続伸

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

21日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比11.11ポイント(0.37%)高の3039.01ポイントと4日ぶりに反発。上海A株指数も上昇し、11.62ポイント(0.37%)高の3181.26ポイントで引けている。

マーケットの先行き不安がやや和らぐ。新規の買い材料には乏しかったものの、信用取引残高が足元で回復傾向にあると伝わったため、相場の先高が連想された。人民元安の進行不安も和らぐ。中国人民銀行(中央銀行)は21日、人民元レートの対米ドル基準値を連日で元高方向に設定した。当局は行き過ぎた元安を望んでいない??とする見方が市場関係者の間で広がっている。

業種別では、証券株がしっかり。華泰証券(601688/SH)が2.0%高、招商証券(600999/SH)が1.1%高で引けた。ITハイテク関連株も急伸。国務院で20日、「科学振興の第13次5カ年計画」を明らかにしたことが支援材料だ。ゼネコンや建材などインフラ関連株も物色される。2025年の総延長17.5万キロを視野に入れた「中長期鉄道網計画」が20日に正式発表されたことを材料視した。銀行株や保険株、不動産株、消費関連株、発電や水道の公益株、運輸関連株など幅広く物色されている。

外貨建てB株相場は続伸。上海B株指数は1.67ポイント(0.47%)高の353.09ポイント、深センB株指数は8.75ポイント(0.77%)高の1148.94ポイントで終了した。現地メディアが20日、「中国政府が国有企業改革に力を入れる中、長らく放置されてきたB株市場がテコ入れされる」と報じたことが引き続き手がかり。港湾管理の深セン赤湾石油基地(200053/SZ)は19日、「B株→A株転換」型の再編計画を発表した。2日連続のストップ高で取引を終えている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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