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【特集】キャリアリンク Research Memo(2):売上高が前年同期比24.9%増、営業利益が同72.2%増で着地

キャリアL <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

(1) 2017年2月期第1四半期の業績概要

キャリアリンク<6070>の2017年2月期第1四半期の業績は、売上高が前年同期比24.9%増の4,837百万円、営業利益が同72.2%増の325百万円、経常利益が同75.1%増の322百万円、四半期純利益が同79.1%増の207百万円と大幅増収増益となった。主力のBPO関連事業が地方公共団体、民間企業向けともに好調に推移し、前年同期比43.4%増収と大きく伸びたことが主因だ。売上高営業利益率では、前年同期比1.8ポイント上昇の6.7%となった。BPO関連事業の売上構成比が高まったことにより、売上原価率が0.5ポイント低下したほか、販管費率も増収効果によって1.4ポイント低下した。社内計画比で見るとBPO関連事業、製造技術系事業、一般事務事業の売上高がやや上回り、費用面では採用募集費等を抑えることができた。この結果、売上高、利益ともに計画をやや上回るペースで推移し、四半期ベースでは5四半期連続で前四半期比での増収増益を達成した。

(2)部門別売上動向
主力のBPO関連事業の売上高は前年同期比43.4%増の3,409百万円となった。前下期からスタートした地方公共団体向けマイナンバー関連業務が今期も期初から順調に稼働したほか、臨時給付金関連業務も加わって、官公庁向けの売上高が前年同期比7倍増となったほか、民間企業向けに関しても金融関連業務や電力自由化に伴う関連業務など新規受注を相次いで獲得したことで、前年同期比約15%増と好調に推移した。前年同期比で約10億円の増収となったが、このうち6割が官公庁向け、4割が民間企業向けの増収寄与分となっており、同社の業務品質の高さが評価され、既存顧客における取引シェア拡大や新規受注の獲得につながっている。

CRM関連事業は前年同期比21.0%減の656百万円と唯一減収となった。前年同期にあった大型案件の業務が終了となった影響と、BPO関連事業に社員リソースを重点配置し、収益性の低い案件受注を手控えた(=BPO関連事業に注力)ことが要因となっている。

製造技術系事業は前年同期比13.7%増の446百万円となった。家電メーカーや食品加工・小売業者等からの受注が好調に推移したことによる。また、一般事務事業についても前年同期比19.2%増の325百万円と2ケタ増収となった。事務センター等の既存案件の業務量が拡大したことが主因となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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