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【特集】システム ディ Research Memo(5):メディカルフィットネスクラブ等を対象とするクラウドサービスを展開

システムディ <日足> 「株探」多機能チャートより

■事業部門別動向

(2)ウェルネスソリューション事業

ウェルネスソリューション事業では、民間のフィットネスクラブ事業者向けを中心に、会員管理システム「Hello」(及びその派生サービス)を提供している。提供形態は、従来はパッケージソフト販売が中心だったが現在ではクラウドサービスが過半となっている。

ウェルネスソリューション事業の導入事業者数は2016年4月末現在で743事業者に達した。今第2四半期の特徴は、Value案件、すなわち大規模事業者のカスタムメイド案件があり、それが収益をけん引したことだ。Value案件は採算性も高くシステムディ<3804>としては望ましい展開ではあるが、これが今後も続くと期待するのは安易に過ぎよう。同社自身、こうしたケースは例外的なものであり、基本的にはクラウドによる中小規模の案件を積み重ねて成長を図ることを基本的な成長戦略に据えている。

同社はメディカルフィットネスクラブ、自治体健康増進事業、介護予防施設、大企業の従業員健康支援部署等を対象としたクラウドサービス「Weldy Cloud」を展開している。これはアンチエイジングを目的としたもので、「姿勢」のゆがみを判定し、姿勢を正すことから健康につなげることを基本的なコンセプトとしている。典型的な利用例としては、介護予防の見地から高齢者への活用などが想定されている。この「Weldy Cloud」については計画よりも進捗が遅れているもようだ。理由の1つは、ユーザーインターフェース、すなわち使い勝手にあるようだ。機能・目的をきちんと働かせようとすると操作が難しくなってしまうというジレンマに陥っているとみられる。今後の改善を見守りたいと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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