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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反落、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり利益確定売りが優勢に

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 56578.05 -0.21%
20日のブラジル株式市場は11日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比120.01ポイント安(-0.21%)の56578.05で取引を終えた。56927.16まで上昇した後、一時56220.73まで下落した。

連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。一方、指数の下値は限定的。テメル暫定政権による構造改革の実施や財政赤字の圧縮計画に伴う格上げ期待が高まっていることが引き続き支援材料となった。なお、ブラジル中央銀行はこの日、政策金利(セリック金利)を市場予想通り14.25%に据え置いた。金利の据え置きは8会合連続となった。

【ロシア】MICEX指数 1915.09 -0.04%
20日のロシア株式市場は4日続落。主要指標のMICEX指数は、前日比0.80ポイント安(-0.04%)の1915.09で取引を終了した。1921.23から1896.00まで下落した。

ルーブル安の進行が圧迫材料となったほか、ウェートの高い銀行銘柄の下落が指数の足かせとなった。一方、指数の下値は限定的。原油価格の反発が指数を下支えした。米原油在庫は過去最長となる9週連続で減少したとの報告が好感されたもようだ。また、アルミ大手UCルサール(RUALR)の上昇も指数をサポート。実業家スレイマン・ケリモフ氏がOneximグループから同社の株式17.02%を買い取るとの観測が支援材料となった。

【インド】SENSEX指数 27915.89 +0.46%
20日のインドSENSEX指数は続伸。前日比128.27ポイント高(+0.46%)の27915.89、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同37.30ポイント高(+0.44%)の8565.85で取引を終えた。

売りが先行した後は買い戻され、その後は狭いレンジでもみ合った。外国人投資家(FII)の買い継続が支援材料。FIIはこの日まで9日連続の買い越しとなった。また、企業景況感指数の改善なども引き続きサポート材料となった。

【中国本土】上海総合指数 3027.90 -0.29%
20日の上海総合指数は上海相場がさえない。主要指標の上海総合指数は、前日比8.70ポイント安(-0.29%)の3027.90ポイントと3日続落した。

大規模な金融緩和に対する期待後退がネガティブ。中国人民銀行(中央銀行)が短期・中期の資金供給を続けるなか、市場で「預金準備率の引き下げ確率が低下した」との見方が強まった。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。国有企業改革の進展などを手がかりに、指数はプラス圏に浮上する場面があった。

《CS》

 提供:フィスコ

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