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【通貨】欧米為替見通し:資源通貨は弱含みか、ドル選好で原油価格が下押し要因に

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

今日の欧米外為市場では、カナダドルなど資源通貨は弱含む展開となりそうだ。欧州経済の低迷を背景にドル選好地合いが見込まれており、原油価格を下押しする要因となるためだ。また、需要減により原油価格は軟調となり、資源通貨を一段押し下げる可能性もあろう。クロス円が下落すればドル・円にも下押し圧力がややかかることになる。

今晩は、23時発表のユーロ圏・7月消費者信頼感指数と23時半の米エネルギー情報局(EIA)による原油在庫量が材料視されそうだ。前日発表された独・7月ZEW景気期待指数は前回+19.2、予想+9.0を大きく下回る-6.8となった。英国の欧州連合(EU)離脱の影響で欧州経済の低迷が観測されるなか、今日のユーロ圏消費者信頼感指数も前回を下振れると予想される。これにより、ユーロ・ドルはドル選好に振れやすく、原油価格は下落基調に振れやすい。

一方、原油在庫については、前週は-254.6万バレル減で、今回は-200万バレル程度と在庫減の鈍化が予想されている。足元ではドライブシーズンとなってもガソリン需要の伸びは鈍いと指摘されており、米原油先物ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は6月の50ドル付近から足元は40ドル台半ばでの推移が続いている。在庫統計により需給緩和懸念が強まれば、WTIは40ドル前半に下落し、資源通貨を押し下げる展開となりそうだ。


【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・6月消費者物価指数(前年比予想:+6.3%、5月:+6.1%)
・17:00 ユーロ圏・5月経常収支(4月:+340億ユーロ)
・17:30 英・3-5月ILO失業率(予想:5.0%、2-4月:5.0%)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:7.2%)
・23:00 ユーロ圏・7月消費者信頼感指数(予想:-8.0、6月:-7.3)

《WA》

 提供:フィスコ

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