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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~「ポケモノミクス」の過熱を冷ます、ソフトバンクグの見直しに期待

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより

20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:「ポケモノミクス」の過熱を冷ます、ソフトバンクグの見直しに期待
■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の買い越し
■前場の注目材料:ソフトバンクのARM買収でIoT関連物色強まる



■「ポケモノミクス」の過熱を冷ます、ソフトバンクグの見直しに期待

20日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。19日の米国市場は決算内容を見極めたいとの思惑や年内利上げの可能性が高まったとの見方から、終日小動きの展開だった。また、国際通貨基金(IMF)による世界経済の見通し引き下げなども重石となっている。シカゴ日経225先物は大阪比110円安の16610円となり、これにさや寄せする格好から売り先行となろう。

また、米ADRでは任天堂<7974>が4%程度の下落となっている。過熱感から調整が望まれていたこともあり、過熱を冷ます流れになりそうだ。商いの集中が目立っていた「ポケモノミクス」相場の一服により、市場全般も調整ムードに向かいそうである。

テクニカル面では、日経平均は前日までの上昇で一目均衡表の雲を上放れていた。シグナルは好転しているが、雲を上放れていくというよりは、いったん雲を支持線として確認したいところ。価格帯別出来高では商いが膨れている16600-16800円を捉えてきており、強弱感が対立しやすい。過熱を冷ましつつ、押し目買い意欲の強さを見極めたいところである。

一方で、昨日10%超の下落となったソフトバンクグ<9984>だが、ARM買収によるIoTの長期的な成長評価から、見直しの流れに向かうかが注目される。任天堂が一服のなか、ソフトバンクグがリバウンドをみせてくるようだと、現在の需給環境の良さを映すことになろう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り790万株、買い1390万株、差し引き600万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


7月12日(火):220万株の買い越し
7月13日(水):1290万株の買い越し
7月14日(木):10万株の買い越し
7月15日(金):140万株の買い越し
7月19日(火):620万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(18559.01、+25.96)・NY原油(44.65、-0.59)
・米ゴールドマン決算は予想上回る
・ソフトバンク<9984>のARM買収でIoT関連物色強まる
・ポケモンGO、任天堂<7974>の株式売買代金過去最高
・都内待機児童、再び増加
・インド、製造から10年以上のディーゼル車 走行禁止
・安倍総裁の任期延長、党内で議論の可能性
・IMF世界成長率見通し3.1%に引き下げ


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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