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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ハピネット、任天堂、マクドナルド、カプコン

ハピネット <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハピネット <7552>  1,300円  +299 円 (+29.9%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 東証1部の値上がり率トップに買われているハピネット<7552>を筆頭に、ストップ高カイ気配のサノヤスホールディングス<7022>、イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>、タカラトミー<7867>、第一屋製パン<2215>、ホシデン<6804>、マーベラス<7844>など任天堂<7974>関連が値上がり率上位をほぼ独占する展開となっている。米国で社会現象化するほどの大人気を博しているスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」が、国内配信も目前に迫っているとの見方から、関連銘柄に位置付けられる銘柄群に短期値幅取りを狙った投機資金の流入が加速、マネーゲームの様相を呈している。

■任天堂 <7974>  30,780円  +3,000 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 任天堂<7974>が連日で年初来高値を更新。みずほ証券では、ポケモンGOの国内ローンチ相場や反動による調整リスクが想定されることから、目先の株価が乱高下するリスクは否めないとしながらも、「ポケモンGOの人気は一過性とも思えない」と指摘。ポケモンGOPlusによる収益寄与は小さくないと考え、「業績予想には織り込みにくいがその波及効果も実際大きい」と解説。レーティング「買い」を継続、目標株価を2万2500円から3万1000円に引き上げている。

■マクドナルド <2702>  3,325円  +285 円 (+9.4%) 一時ストップ高   11:30現在
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が一時ストップ高の3740円まで買われた。任天堂<7974>の「ポケモンGO」の海外の人気を受けて、「ポケモンGO」関連への人気が高まっているが、「ピカチュウけん玉」などポケモンのおもちゃがつくハッピーセットを15日から販売している同社にも物色人気が波及している。また、「スポンサー付きロケーション」機能が追加されると伝わっており、その第1弾候補としてマクドナルドの名も挙がっており、こうした思惑も働いているようだ。

■カプコン <9697>  2,411円  +205 円 (+9.3%)  11:30現在
 カプコン<9697>が急騰。ゲームソフト大手で「バイオハザード」「モンスターハンター」などの大ヒット商品で知られる。最近は業績も好調で、17年3月期は前期に続く2ケタ増収増益を見込んでいる。東海東京調査センターが15日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」で新規カバレッジ、目標株価については前日終値比で約1000円上回る3200円に設定したことで、これがポジティブ視された。同調査センターでは17年3月期通期業績を売上高918 億円(前年比19.2%増)、営業利益160 億円(同33.0%増)と予想といずれも会社計画を大幅に上回る予想を開示している。

■イーレックス <9517>  2,697円  +215 円 (+8.7%)  11:30現在
 イーレックス<9517>が反発、年初来高値を更新。15日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「バイ」継続、目標株価を3650円から4000円へ引き上げた。今年4月に参入した低圧部門は5月中旬に申し込み件数が1万件を超え、従来想定を上回る勢いで進捗していることを指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の26億6400万円(前期17億2300万円)に対して従来予想の23億6000万円から26億9000万円へ、18年3月期を40億2000万円から45億円へ引き上げている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  13,560円  +830 円 (+6.5%)  11:30現在
 ブイ・テクノロジー<7717>が年初来高値を更新。みずほ証券では、2015年に買収したVNシステムズが、カラーフィルタ露光装置市場における競合企業撤退により市場を独占していると指摘。その売上高は、16年3月期が約90億円、17年3月期は約200億円、18年3月期は280億円と推移し、業績の牽引役になると解説。OLED関連製造装置の業績寄与も18年3月期から期待できるとみて、レーティング「買い」を継続。目標株価を6400円から1万9000円に引き上げている。

■東宝 <9602>  3,195円  +170 円 (+5.6%)  11:30現在
 15日、東宝 <9602> が決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比8.8%増の128億円に伸びて着地したことが買い材料。主力の映画事業で自社配給のアニメ作品の興行収入が好調に推移する中、昨年4月に開業した「新宿東宝ビル」の賃貸収入や道路事業の収益拡大が増益に貢献した。上期計画の173億円に対する進捗率は74.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ペプチドリーム <4587>  5,210円  +255 円 (+5.2%)  11:30現在
 ペプチドリーム<4587>が買い気配で始まり、大幅反発。国内大手証券では、共同開発プロジェクト数の増加、1社あたりのプロジェクト数の増加により業績拡大が見込めると指摘。共同開発及びPDPS(Peptide Discovery Platform System)から創製された医薬品の臨床入り、臨床試験ステージ進展によるマイルストン収入獲得は株主価値拡大のカタリストになるとの見方で、「独自の創薬基盤でペプチド界を一人勝ち」と評価。レーティング「バイ」、目標株価8700円でカバレッジを開始している。

■エービーシー・マート <2670>  6,970円  +340 円 (+5.1%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が反発。岩井コスモ証券が15日付でリポートで、投資判断「B+」を継続しつつ、目標株価を7000円から7700円に引き上げたことが好材料視されている。第1四半期は営業利益が前年同期比8%増と順調な出足となったが、立地による商品政策により今期も最高益更新が見込まれる点を評価しており、17年2月期営業利益は会社予想の427億円を上回る435億円を見込んでいる。また、新コンセプトショップの百貨店やファッションビルへの出店で顧客層の拡大が進んでおり、出店余地が広がり、今後の成長期待も一段と高まっているとしている。

■日本郵船 <9101>  195円  +7 円 (+3.7%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が軒並み上昇。中国の投資主導による経済減速の影響を反映して、ばら積み船市況の総合的な値動きを示すバルチック海運指数は低迷を続けてきたが、中国政府の景気刺激策への期待を背景に6月下旬を境に戻り歩調が鮮明だ。前日18日時点で19連騰を記録しており、これを受けて底値圏の海運株に水準訂正狙いの買いが集まっている。

■東京エレクトロン <8035>  9,050円  +288 円 (+3.3%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>など半導体関連株が高い。ソフトバンクグループ<9984>が18日、英半導体設計大手アーム・ホールディングスを約240億ポンド(約3兆3000億円)で買収すると発表。これを受け、英アーム社の株価が急騰しており、米国ではマイクロンやクアルコムなどに連想買いが流入し、米フィラデルフィア半導体株指数は18日に年初来高値に上昇した。海外の半導体関連株の上昇の流れが、この日の東京市場にも波及している格好だ。

■タカラバイオ <4974>  1,316円  +17 円 (+1.3%)  11:30現在
 タカラバイオ<4974>が小幅反発。国内大手証券では、基礎研究用試薬を安定成長源とし、新規分野で成長が加速すると指摘。欧米での最先端試薬の拡販や診断薬メーカーへの販路拡大、日本での再生医療・遺伝子治療の受託サービス獲得が成長源になり株主価値向上が進むと予想し、安定事業と成長事業がバランスよく拡大すると解説。レーティング「バイ」、目標株価1700円でカバレッジを開始している。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,365円  -642 円 (-10.7%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 ソフトバンクグループ<9984>が急反落。同社は18日、英国の半導体設計大手アーム・ホールディングスを買収することを発表、日本円にして約3兆3000億円の超大型買収で日本企業による海外企業の買収としては過去最大規模となる見通し。ただ、借金をテコに貪欲に成長を追い求める同社のレバレッジ経営に対し、市場ではリスクを意識するムードも強く、足もとは負債規模の拡大を警戒する売りが優勢となっている。ソフトバンクは最近になって相次ぐ資産売却により2兆円近い資金を調達、有利子負債の削減など財務体質の改善に充てられると思いきや、孫正義社長はその使い道について「クレージーな投資や事業を興すこともある」と発言したことが伝わるなど、市場関係者の間でも話題となっていた。次期社長が有力視されていた、財務体質の改善を視野に置くニケシュ・アローラ副社長の衝撃的な退任と合わせ、孫社長の次の一手に注目が集まっていた。今回のアーム買収にかかる3兆3000億円はすべて現金でまかなう方針。同社は前3月期末時点の現預金2兆5000億円と資産売却で得た2兆円の計4兆5000億円のキャッシュを保有しているが、買収資金の一部調達のため、みずほ銀行と借入上限1兆円のブリッジローン(つなぎ融資)契約を結んでおり、負債規模はさらに拡大することになる。孫社長が次のパラダイムシフトに位置付けるIoT分野に照準を合わせた経営戦略にも、買収金額の大きさとの対比で懐疑的なマーケットの見方が反映される格好となった。

■LINE <3938>  3,900円  -445 円 (-10.2%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 LINE<3938>が急反落。同社は、東京市場には前週末15日に新規上場し公開価格3300円に対し初値は4900円をつけ、終値は4345円だった。同時上場したニューヨーク市場での株価は、公開価格32.84に対して14日は42.00ドルの初値をつけたが、15日が39.65ドル、18日が40.65ドル(約4314円、1ドル=106.15円換算)だった。東京市場は18日が休場だったが、ニューヨーク市場での上値の重さに連動する展開となっている。東京市場で上場初日の15日に、5000円をつけ時価総額は1兆円を超える場面があったが、市場には「過熱感が出ていた」(アナリスト)との見方があり、この日は利益確定売りが膨らんでいる格好だ。

●ストップ高銘柄
 フジタコーポレーション <3370>  1,367円  +300 円 (+28.1%) ストップ高   11:30現在
 シライ電子工業 <6658>  235円  +50 円 (+27.0%) ストップ高   11:30現在
 エスケイジャパン <7608>  407円  +80 円 (+24.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イマジカロボ <6879>  903円  +150 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在
 内外テック <3374>  607円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 アドウェイズ <2489>  713円  -150 円 (-17.4%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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