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2016年07月19日09時15分

【材料】ソフトバンクグループがウリ気配スタート、英アームの巨額買収に警戒モード

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより
 ソフトバンクグループ<9984>がウリ気配で始まった。同社は18日、英国の半導体設計大手アーム・ホールディングスを買収することを発表、日本円にして約3兆3000億円の超大型買収で日本企業による海外企業の買収としては過去最大規模となる見通し。ただ、借金をテコに貪欲に成長を追い求める同社のレバレッジ経営に対し、市場ではリスクを意識するムードも強く、足もとは負債規模の拡大を警戒する売りが優勢となっている。

 ソフトバンクは最近になって相次ぐ資産売却により2兆円近い資金を調達、有利子負債の削減など財務体質の改善に充てられると思いきや、孫正義社長はその使い道について「クレージーな投資や事業を興すこともある」と発言したことが伝わるなど、市場関係者の間でも話題となっていた。次期社長が有力視されていた、財務体質の改善を視野に置くニケシュ・アローラ副社長の衝撃的な退任と合わせ、孫社長の次の一手に注目が集まっていた。

 今回のアーム買収にかかる3兆3000億円はすべて現金でまかなう方針。同社は前3月期末時点の現預金2兆5000億円と資産売却で得た2兆円の計4兆5000億円のキャッシュを保有しているが、買収資金の一部調達のため、みずほ銀行と借入上限1兆円のブリッジローン(つなぎ融資)契約を結んでおり、負債規模はさらに拡大することになる。孫社長が次のパラダイムシフトに位置付けるIoT分野に照準を合わせた経営戦略にも、買収金額の大きさとの対比で懐疑的なマーケットの見方が反映される格好となった。


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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