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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に105円台後半で推移か、リスク回避の円買い縮小でドル強含みも

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

15日のドル・円相場は、東京市場では105円05銭から106円32銭まで上昇。欧米市場でドルは一時104円64銭まで反落し、104円89銭で取引を終えた。


本日18日のドル・円は、主に105円台後半で推移か。15日トルコで発生したクーデターは政府、治安当局の対応によって未遂に終ったようだ。リスク回避的な円買いは後退しており、ドルは106円台前半まで上昇する可能性がある。


15日発表された6月の米小売売上高、米消費者物価コア指数、米鉱工業生産はいずれも市場予想を上回った。7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は予想を下回ったが、1年期待インフレ率は6月の2.6%から7月は2.8%に上昇している。15日発表された米経済指標は良好だったことから、年内利上げの可能性はやや高まったとの見方が多い。


15日発表された中国の主要経済指(4-6月期国内総生産など)は市場予想を上回っており、米・中の経済指標改善を意識してリスク選好的なドル買い・円売りは継続する可能性がある。ただし、市場関係者の多くが関心を持っている「ヘリコプターマネー」の導入(ヘリ・マネ政策)について、日本政府からは検討していないとの見解が出ている。菅官房長官は13日の会見で、「ヘリ・マネのような政策を政府が検討している事実はない」と否定しており、ヘリ・マネ政策に対する過剰な期待は後退しつつある。


日本銀行は今月28-29日に金融政策決定会合を開催するが、金融政策の現状維持が決まった場合、ポジション調整的な円買いのフローが増える可能性があり、ドル・円は100円レベルに再接近するとの声が聞かれている。

《MK》

 提供:フィスコ

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