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【市況】今週の【マザーズ市場】7月11~15日『「Pokemon GO」好調で任天堂へのシフト続きミクシィなど急落』

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

【5日ぶり反発、地合い改善で買い優勢も関心は日経平均や1部銘柄に】11日(月)

■概況■987.18、+24.29
11日(月)のマザーズ市場は、米6月雇用統計を好感した米株高や、週末に行われた参議院議員選挙の結果を受けて日経平均が大幅反発するなか、相場全体の地合い改善を追い風に買い優勢の展開となった。ただ、マザーズ指数の上昇率は日経平均より低く、マザーズ売買代金も1000億円近くまで減少して3月14日以来の低水準だった。日経平均が一時700円を超える上昇となったうえ、任天堂<7974>が一時ストップ高となるなど1部銘柄でも値動きの大きさが目立ち、個人投資家の関心がこうした指数や1部銘柄に向かったようだ。なお、マザーズ指数は5日ぶり反発、売買代金は概算で1074.43億円。騰落数は、値上がり:189銘柄、値下がり:39銘柄、変わらず:5銘柄。


◆注目銘柄◆
マザーズ売買代金トップのSOSEI<4565>、バーチャレクス<6193>、ミクシィ<2121>、VEGA<3542>、サイバーダイン<7779>などが上昇。ただ、バーチャレクスやVEGAといった直近IPO銘柄は買い一巡後に伸び悩んだ。前週末の決算発表による悪材料出尽くし感や任天堂<7974>の株価急伸による思惑などから、シリコンスタ<3907>がストップ高のまま取引を終えた。また、新規がん治療抗体への期待から人気化しているファーマF<2929>、主力ゲームの好調が材料視されているアカツキ<3932>、LINE<3938>関連のGMOTECH<6026>のほか、クロスマーケ<3675>、東京ベース<3415>、Dスタンダード<3925>などが10%を超える大幅上昇となった。なお、LINEの公開価格が発表されており、関連銘柄に物色が向かった。一方、DMP<3652>、グリーンペプ<4594>、モブキャス<3664>、アンジェス<4563>、ナノキャリア<4571>などが下落。また、1stコーポ<1430>やじげん<3679>、前週末に決算発表したセラク<6199>がマザーズ下落率上位となった。


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【続伸、モバファクや農業総合研究所などがストップ高】12日(火)

■概況■995.89、+8.71
12日(火)のマザーズ市場では、日経平均が大幅続伸するなか、市場不安の後退を受けた買いが継続した。ただ、マザーズ指数は25日線水準を前に伸び悩み、一時上げ幅を500円超に広げた日経平均に比べ上昇率は低調だった。引き続き1部銘柄に投資家の関心が向かったほか、マザーズ指数への影響が大きい主力バイオ株がさえず、上値の重しとなった。他方、ゲーム株や政策に絡んだテーマ株の一角に物色が向かった。なお、マザーズ指数は続伸、売買代金は概算で1019.30億円。騰落数は、値上がり:152銘柄、値下がり:74銘柄、変わらず:5銘柄。


◆注目銘柄◆
セラク<6199>、ミクシィ<2121>、サイバーダイン<7779>、アンジェス<4563>、キャリア<6198>などが上昇。業績予想の修正を発表したアウンコンサル<2459>や、マイナンバー関連のITBOOK<3742>、位置情報ゲームを手掛けるモバファク<3912>、農業関連の直近IPO銘柄である農業総合研究所<3541>はストップ高で取引を終えた。モバファクは任天堂<7974>のゲーム「Pokemon GO」の好調が刺激材料となったようだ。また、スマートフォンゲームの中国展開決定を発表したモブキャス<3664>のほか、ブランジスタ<6176>、インスペック<6656>、PRTIMES<3922>、グラン<3261>も10%超の大幅上昇となった。一方、マザーズ売買代金トップのSOSEI<4565>や、ファーマF<2929>、アカツキ<3932>、VEGA<3542>などが下落しており、バーチャレクス<6193>が7%安でマザーズ下落率トップとなった。


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【3日ぶり反落、1部銘柄に関心向かいSOSEIやミクシィが軟調】13日(水)

■概況■992.47、-3.42
13日(水)のマザーズ市場は、市場全体のリスクオンの流れから買いが先行したものの、マザーズ指数は25日線に上値を抑えられる形で下げに転じた。マザーズ売買代金は1000億円水準に落ち込んだままで、任天堂<7974>の連日の活況などから個人投資家の関心は引き続き1部銘柄に向かったものとみられる。なお、マザーズ指数は3日ぶり反落、売買代金は概算で1050.01億円。騰落数は、値上がり:99銘柄、値下がり:125銘柄、変わらず:8銘柄。マザーズ指数は5日線と25日線に挟まれた水準でこう着感の強い展開が続いている。


◆注目銘柄◆
マザーズ売買代金トップのSOSEI<4565>や2位のミクシィ<2121>、ブランジスタ<6176>、セラク<6199>、モブキャス<3664>などが下落。また、年初来高値圏で荒い値動きとなっているインスペック<6656>、子会社設立を発表も利益確定売りに押されたREMIX<3825>、直近IPO銘柄のキャリア<6198>が10%を超える下げとなった。一方、農業総合研究所<3541>が連日のストップ高。前日発表した第3四半期決算の進捗率はさほど高くなかったが、農業政策に絡んだ思惑買いや今週末のメディア出演を材料視した買いが続いた。また、レアジョブ<6096>やAppBank<6177>もストップ高で取引を終えたほか、一部証券会社の新規高評価が観測されたヘリオス<4593>、LINE<3938>関連のアライドアーキ<6081>、マイナンバー関連のITBOOK<3742>、位置ゲームのモバファク<3912>、直近IPO銘柄のVEGA<3542>が大きく上昇した。その他、売買代金上位ではサイバーダイン<7779>、ADWAYS<2489>、DMP<3652>などが堅調だった。


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【続落、任天堂へのシフト続きミクシィなど急落】14日(木)

■概況■987.15、-5.32
14日(木)のマザーズ市場では、引き続きスマートフォンゲームアプリ「Pokemon GO」の好調を受けた任天堂<7974>及び関連銘柄物色が活発となったことから、資金シフトに伴いミクシィ<2121>が急落するなどさえない展開となった。一部証券会社の高評価付与が観測されたSOSEI<4565>が急反発し、マザーズ指数は一時プラスに転じたものの、買いは続かなかった。なお、マザーズ指数は続落、売買代金は概算で1285.97億円。騰落数は、値上がり:129銘柄、値下がり:96銘柄、変わらず:9銘柄。マザーズ指数は下降する25日線に沿って上値を切り下げる展開となっている。


◆注目銘柄◆
ミクシィ<2121>が終値で12%近い下落となった。農業総合研究所<3541>、サイバーダイン<7779>、セラク<6199>、ブランジスタ<6176>、アライドアーキ<6081>なども軟調。また、前日に今期業績予想の下方修正を発表したファーマF<2929>がストップ安まで売られ、インスペック<6656>、マルマエ<6264>とともにマザーズ下落率上位となった。一方、SOSEIが5%高で取引を終えたほか、ADWAYS<2489>、DMP<3652>、フリークアウト<6094>、ヘリオス<4593>などが上昇。また、位置情報ゲームのモバファク<3912>や、モブキャス<3664>、AppBank<6177>はストップ高となった。Hamee<3134>もリリースをきっかけに急伸した。


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【大幅に3日続落、主力株からの資金流出続く、LINE関連は急落】15日(金)

■概況■947.31、-39.84
15日(金)のマザーズ市場は、スマートフォンゲームアプリ「Pokemon GO」が好調な任天堂<7974>やその関連銘柄への物色が続いたほか、東証1部に新規上場したLINE<3938>に投資家の関心が向かったことから、SOSEI<4565>やミクシィ<2121>など主力銘柄からの資金流出が継続し、軟調な展開となった。材料出尽くし感からLINE関連株が軒並み急落し、直近IPO銘柄でも手仕舞いの動きが強まった。なお、マザーズ指数は大幅に3日続落、4%安で本日の取引を終えた。売買代金は概算で1181.02億円。騰落数は、値上がり:44銘柄、値下がり:187銘柄、変わらず:3銘柄。


◆注目銘柄◆
SOSEIやミクシィ、Hamee<3134>、サイバーダイン<7779>、グリーンペプ<4594>などが軟調。LINE関連ではADWAYS<2489>がストップ安まで売られたほか、ネットイヤー<3622>、フリークアウト<6094>、メディアシーク<4824>などが急落した。その他でも、足元で上昇の目立っていたモブキャス<3664>、直近IPO銘柄の農業総合研究所<3541>やセラク<6199>、前日ストップ安となっていたファーマF<2929>など下落率が2ケタに達する銘柄が多数あった。一方、業績予想を上方修正したヨシムラフード<2884>、株式分割や第1四半期の大幅増益決算を発表した東京ベース<3415>、VR市場へ本格参入するイード<6038>はストップ高で取引を終えた。また、AppBank<6177>が連日の大幅高となり、材料の観測されたロゼッタ<6182>、OTS<4564>、あんしん保証<7183>も急伸。モバファク<3912>は位置ゲーム関連として物色が続いた。


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《TM》

 提供:フィスコ

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