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【市況】15日の香港市場概況:ハンセン0.5%高と5日続伸、テンセントは連日で高値更新


15日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比98.19ポイント(0.46%)高の21659.25ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が39.56ポイント(0.44%)高の9049.66ポイントとそろって5日続伸した。ハンセン指数は一時21739.21ポイントに上昇し、年初に付けた今年の高値(1月4日の21794.84ポイント)に接近している。売買代金は731億9400万香港ドルに拡大した(14日は623億4700万香港ドル)。

中国景気の過度な先行き不安が後退。取引時間中に中国の各種経済指標が発表され、なかでも、第2四半期GDP成長率が予想(6.6%)を上回る6.7%で着地したことが好感された。6月の鉱工業生産額は前年同月比で6.2%の増加(予想は5.9%増)、小売売上高は10.6%増(同9.9%増)。新規融資額も1兆3800億人民元(約21兆7720億円)に拡大し、市場予想の1兆人民元を上回った。指数は朝方に弱含む場面がみられたものの、指標発表後に上げ幅を広げている。

ハンセン指数の構成銘柄では、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)と長和グループ系インフラ投資会社の長江基建集団(長江インフラ:1038/HK)がそろって3.7%高、不動産デベロッパー香港大手の新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が2.2%高と上げが目立った。平安保険に関しては、1~6月収入保険料が前年比で2割増加し、順調な伸びを示したことも好感されている。このほかの保険株も軒並み上昇した。インターネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)も0.7%高の184.80香港ドルとしっかり。上場来高値を連日で更新した。

中国自動車セクターも物色される。比亜迪(BYD:1211/HK)が5.2%高、吉利汽車HD(175/HK)が2.4%高、東風汽車集団(489/HK)が2.1%高、華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が1.7%高と値を上げた。韓国サムスン電子がBYDに対する出資を予定している??と報じられたことが材料視されている。

半面、非鉄関連セクターはさえない。モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.8%安、ニッケル大手の新疆新シン鉱業(3833/HK)が3.4%安、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.6%安、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が1.7%安で引けた。



【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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