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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年7月15日

 今週の日経平均終値は16497円85銭、前週末比1390円87銭高でした

 日経平均の週間の上げ幅はアベノミクス下で最大となりました。底値圏で週足大陽線を示現するのは底打ち確認となることが多く、また、出来高も伴っていることから需給主導の上昇相場に入った可能性も出てきています。買い手は久々に外国人がメインに復活してきたようですが、多くは短期筋であるヘッジファンドと見られており、中長期の上昇相場に入るかはまだ読みきれません。ポイントは先週末の雇用統計を契機とした米国景気への信頼感でしょう。これがNYダウの史上最高値更新やドル高・円安という、日本株にとって最良の外部環境を整えてくれました。さらに参院選の与党勝利で大胆な景気対策(金融・財政のセット)が打たれることもヘッジファンドなど投機筋の買いを呼び込むきっかけとなったでしょう。特に「ヘリマネ」という禁断の超金融緩和策(実際は表立ってできないでしょうが)は、この手の投機筋にとってたまらないエサとなっています。さて、チャート上ではこれで2月安値、6月安値ともに1万4800円台で強い抵抗を示したため、ここをボトム圏に再び相場を構築していくことになるでしょう。雇用統計の結果がなければ底割れの可能性があっただけに最高のタイミングで救われた感があります。来週は連騰の過熱感や戻り売りを外国人買いがいかに吸収して行くかがポイントですが、1万7000円レベルまでは戻せるのではないかと考えています。(ストック・データバンク 編集部)

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