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【市況】15日の中国本土市場概況:上海総合0.01%高とほぼ横ばい、石炭株と鉄鋼株は急伸

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

15日の中国本土市場は小動き。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28ポイント(0.01%)高の3054.30ポイントと反発した。上海A株指数も小幅に上昇し、0.26ポイント(0.01%)高の3197.33ポイントで引けている。外貨建てB株相場もしっかり。上海B株指数は0.90ポイント(0.26%)高の353.07ポイント、深センB株指数は3.81ポイント(0.34%)高の1136.21ポイントで終了した。

全体として方向感を欠く展開。前日の終値を挟み、小幅な値動きに終始した。取引時間中に公表された第2四半期成長率や6月の各種経済指標が総じて上振れたことに関しても、市場関係者の間で受け止め方が別れている。国内景気の過度な減速懸念が薄らぐ半面、景気テコ入れ策の期待がやや後退した。

業種別では、鉄鋼や石炭などの銘柄群が高い。馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が6.1%、中国神華能源(601088/SH)が3.4%ずつ上昇した。国有資産監督管理委員会の彭華崗・副秘書長が14日、中央企業(中央政府直属の国有企業)の再編を急ぐ方針を改めて発表。市場では、再編の重点は過剰生産能力産業(石炭、鉄鋼、建材、非鉄)におかれるとみられた。銀行株や保険株、不動産株もしっかり。消費関連株や自動車株、空運株なども物色された。

半面、前日に逆行高していたITハイテク関連の銘柄は安い。軍需関連株も下げた。インフラ関連株や非鉄関連株、証券株もさえない。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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