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【市況】いったんは「ポケモノミクス」から「アベノミクス」へシフト【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

15日の日経平均は5日続伸。111.96円高の16497.85円(出来高概算25億1000万株)で取引を終えている。14日の米国市場では予想を上回る経済指標のほか、良好な企業決算や原油高が好感され、NYダウ、S&P500種指数は連日で最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の16535円だった。この流れから、小幅に続伸して始まった日経平均は、寄付き直後に上げ幅を3ケタに広げている。

その後はこう着感の強い展開をみせていたが、中国の予想を上回る経済指標の発表を受けて為替市場では1ドル106円の円安に。金融緩和期待なども高まるなか、上げ幅を拡大させている。さらに、ファーストリテ<9983>がストップ高で日経平均を196円押し上げている。大引けにかけて上げ幅を縮めていたが、ファーストリテが下支えした形に。

本日上場のLINE<3938>が好スタートを切ったが、節目の5000円に乗せたことで、その後は利食い優勢。連日で強い値動きが続いている任天堂<7974>は、連日の年初来高値を更新し、連日の売買代金トップと「ポケモノミクス」相場は健在。その他、緩和期待や円安を背景に、金融セクターや輸出関連を見直す流れが目立っていた。

日経平均は一時16600円を回復している。16600-16800円は価格帯別出来高で商いの膨れている水準であり、これを一気に捉えるには、政策等による押し上げが必要なほか、金融セクターや輸出関連等のリバウンドが不可欠であろう。任天堂については過熱警戒感があるが、TOPIXに対するインパクトの大きい超値がさ株であり、パフォーマンスの観点から組み込まざるを得ない状況。とはいえ、日経平均の一段の上昇を想定するならば、いったんは「ポケモノミクス」から「アベノミクス」へシフトするだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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