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【特集】BBT Research Memo(1):「JCQバイリンガル幼児園」の業績がフル寄与し、2ケタ増収増益を達成

ブレクスルー <日足> 「株探」多機能チャートより

ビジネス・ブレークスルー<2464>は、インターネットを活用した遠隔型マネジメント教育サービスを主力事業とし、2005年にビジネス・ブレークスルー大学大学院(以下、BBT大学大学院)、2010年にビジネス・ブレークスルー大学(以下、BBT大学)を開学。また、2013年以降はインターナショナルスクール運営会社(学校名:アオバジャパン・インターナショナルスクール)を子会社化するなど対面型教育サービスにも展開し、1歳の幼児から社会人までをカバーする「生涯教育プラットフォーム」を構築。経営ミッションである「世界で活躍できるグローバルリーダーの育成」に取り組んでいる。

2016年3月期の連結業績は、売上高が前期比18.4%増の4,455百万円、営業利益が同21.9%増の332百万円と2ケタ増収増益となった。インターナショナルスクール等のプラットフォームサービス事業での「アオバジャパン・インターナショナルスクール」の生徒数増加や、2014年11月に子会社化した「JCQバイリンガル幼児園」のフル寄与が要因だ。

2017年3月期は売上高が前期比12.7%増の5,023百万円、営業利益が同10.3%増の366百万円と増収増益を見込んでおり、プラットフォームサービス事業が引き続き成長のけん引役となる。同事業では、2015年10月以降新たに3つのプレスクールを新規展開し、都心で合計6拠点体制となった。中期的には10~15拠点まで拡大していく計画となっており、教育の質を保証する重要戦略として国際的な大学入学資格を得られる国際バカロレアを全拠点で認証取得する取り組みも同時に進め、収益の一段の拡大が期待される。また、中長期的には、国際バカロレアの認証取得で培ったノウハウやコンテンツを基にプラットフォーム化し、教育理念・哲学を共にする他校と共有することで、国内に世界標準の教育を普及する事を目指している。

一方、マネジメント教育サービス事業においてはBBT大学/大学院で安定した収益を稼ぐだけでなく、今後は法人向け教育研修サービスにも注力していく方針となっている。法人向けの専門組織を立ち上げ人員体制の強化を図ると同時に、アライアンスも視野に積極的に進めていく計画となっている。同市場は年間約5,000億円の規模があり、約10億円の売上規模にとどまっている同社にとっての開拓余地は大きいと言えるだろう。

なお、配当方針については、現在の配当性向を目安に継続的な配当に努めつつ、配当性向だけでなく配当利回りも意識しながら配当の実施を検討したい考えだ。2017年3月期の1株当たり配当金は前期比横ばいの8.0円(配当性向41.3%)で現在の株価を基準とした配当利回りは2%台の水準となる。

■Check Point
・ビジネススクールの教育サービスとしては、国内最大級のコンテンツ量を誇る
・2016年8月に「アオバジャパン・バイリンガルプリスクール早稲田キャンパス」を立上げ
・アジアNo.1のインターナショナルスクールを目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《TN》

 提供:フィスコ

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