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【市況】日経平均は続伸、ポケモノミクス相場強まる、LINE株へも波及するか/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は続伸。123.87円高の16355.30円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えている。13日の米国市場はNYダウ、S&P500指数が連日で最高値を更新したが、原油相場の下落が嫌気され、上値の重い相場展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の16345円であり、日経平均はこれにさや寄せする格好から始まった、連日の上昇に対する目先的な達成感から利食いも出やすく、小幅に続伸して始まると、その後下げに転じる場面もみられた。
 しかし、押し目買い意欲は強く、その後はじりじりと上げ幅を拡大させている。インデックスに絡んだ商いが中心のため、ソフトバンクグ<9984>、セコム<9735>、電通<4324>、テルモ<4543>、エーザイ<4523>などが指数をけん引。ファーストリテ<9983>は決算を控え売りが先行し、重しとなっている。セクターでは任天堂<7974>の強い値動きが続いており、その他製品が7%超の上昇。その他、建設、非鉄、石油石炭、ゴム製品、サービス、繊維がしっかり。半面、証券、銀行、輸送用機器が小安い。

 任天堂<7974>が上げを加速してきている。「ポケモンGO」の爆発的ヒットが材料視されているが、超値がさ株でTOPIXへのインパクトが大きいこともあり、ファンド等はパフォーマンスの観点から組み込まざるを得ない状況にも映る。現在は米国、オーストラリア、ニュージーランドでリリースしているが、今後、日本を含む各国での展開等を考慮すると、先高期待は大きい。
 また、ARゲームの拡大が見込まれるほか、ポケモン製品への波及も期待されるため、関連銘柄への物色も短命では終わらないだろう。一方で、任天堂の急伸により、他のゲーム株の一角にはリバランス的な売りも観測される。資金シフトも強まると考えられ、ゲームセクターの動向には注意が必要である。また、LINEの上場についても、少なからず海外勢からみた日本のコンテンツ産業として、「ポケモンGO」の影響は波及するだろう。「ポケモノミクス」相場は続きそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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