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【市況】ポケモノミクス相場は継続、LINEや自動運転などに関心/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 14日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。13日の米国市場はNYダウ、S&P500指数が連日で最高値を更新したが、原油相場の下落が嫌気され、上値の重い相場展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の16345円であり、日経平均はこれにさや寄せする格好から始まろうが、その後は売り買いが交錯といったところか。円相場は1ドル104円前半で推移しており、103円台に入ってくるようだと、利益確定の流れが強まりやすい。

 また、米国では決算シーズンとなるなか、JPモルガン・チェースなど金融機関の決算が出てくることから、これを見極めたいとするムードも高まろう。国内ではファーストリテ<9983>の決算が予定されている。指数インパクトが大きいこともあり、日経平均に対する重しになる可能性もありそうだ。もっとも、今回の参議院選を受けた安定政権により、海外勢による日本株比率の引き上げ等も次第に意識されてくる可能性はあるため、下値の堅さは意識される。

 物色の流れとしては、個別に材料が出ている銘柄のほか、テーマ株等の循環物色に向かいやすいと考えられる。昨日は任天堂<7974>が上げ一服となったが、市場では「ポケモノミクス」といった造語が飛び出すなど、「ポケモンGO」は世界的な社会現象となる可能性がある。そのため、利食いを交えての上昇を想定しつつ、AR(拡張現実)などへの物色が続きそうだ。

 そのほか、LINE<3938>がNY市場に上場する。グレーマーケットでの強い動き等が市場関係者の話として伝わってきており、LINE関連への物色に向かわせそうである。その他、日産自<7201>の自動運転車発売を受けて、自動運転やAI関連なども注目される。
《AK》

 提供:フィスコ

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