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【市況】伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (7月14日記)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均株価は、7月末の日銀会合で追加の量的緩和があれば、一気に流れが転換して、来年へ向けた動きに入ります。現状継続なら、当面、上げる理由もなくなるので、8月頃まで6月24日の安値1万4864円を試す動きへ入る可能性が大きくなります。

 日銀の政策次第で上下へ大きく動くので、7月末以降のことを考えても意味がありません。現時点では、7月末の値位置がどこになるかを推測することしかできません。

 最近の上げではっきりしたことは、1月以降、続いている1万6000円以下の下値堅さです。1万6000円を割れると一気に値を1万6000円以上へ戻し、この値位置が市場参加者に強く意識されていることがわかります。

 2月からのもちあいの動きを考慮すると、1万7000円以上を目指すにはこれまでの弱さを払しょくする動き、(今年の弱さはもう十分にわかったので)来年へ向けた動きが必要です。

 だとすれば、7月末までは1万6000円~1万7000円のレンジでの動きになると考えられます。本日の価格が下げても、1万6000円を大きく下回る展開にはならないと考えられます。


情報提供:パワートレンド=伊藤智洋のPower Trend

【伊藤智洋 プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。最新刊「株の値動きは4回のうち3回当てられる」(KADOKAWA)など著書多数。

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