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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に104円台推移か、株高一服や原油安を意識してドル上値は重くなる可能性

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

13日のドル・円相場は、東京市場では104円88銭から103円95銭まで反落。欧米市場でドルは104円87銭まで買われたが、103円91銭まで反落しており、104円50銭で取引を終えた。

本日14日のドル・円は、主に104円台で推移か。欧米株高はやや一服しており、原油先物は下落していることから、ドルの上値は重くなる可能性がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)は13日、地区連銀経済報告を公表した。米経済は緩慢なペースで拡大しており、個人消費は幾分弱含みであるとの見方が示された。「小売売上高や製造業、不動産など広範な分野で見通しはおおむね前向き」と指摘されたが、「経済成長を報告した地区は、成長ペースの緩慢な状態が続くと予想している」と指摘している。

また、賃金動向については「賃金圧力は緩慢ないし緩やかな状況が続いた」と指摘しており、賃金上昇の圧力は特に高まっていないことが確認された。市場関係者の間からは、「インフレ見通しが一変するような状況ではない」との声が聞かれており、利上げを急ぐ必要はないとの見方は増えているようだ。日本銀行による追加緩和への期待は持続しているが、年内の米利上げについて懐疑的な見方は少なくないことから、ドルの上昇力はやや弱まる可能性がある。

《WA》

 提供:フィスコ

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