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【市況】13日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高と3日続伸、保険株と証券株しっかり

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

13日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比11.31ポイント(0.37%)高の3060.69ポイントと3日続伸した。約3カ月ぶりの高値水準を切り上げている。上海A株指数も上昇し、11.84ポイント(0.37%)高の3204.03ポイントで引けた。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は1.18ポイント(0.34%)高の353.56ポイント、深センB株指数は6.59ポイント(0.59%)高の1130.63ポイントで終了した。

政策期待が引き続き支えになる。景気押し上げのため、中国政府が財政出動を強化するとの見方が広がった。預金準備率の引き下げを含む金融緩和策が月内にも打ち出される??との観測も流れている。ただ、上値は重い。週末にかけて6月の重要経済指標が相次いで公表されるため(13日に貿易統計、15日に鉱工業生産や小売売上高、第2四半期GDPなど、15日までに金融統計)、結果を見極めたいとするスタンスも強まっている。

業種別では、保険株と証券株がしっかり。中国人寿保険(601628/SH)が1.2%高、興業証券(601377/SH)が4.0%高で引けた。インフラ関連株や不動産株、消費関連株、発電株、ITハイテク関連株なども物色された。

半面、酒造株は売られる。業界大手の貴州茅台(600519/SH)が2.3%安と反落する。前日は上場来の高値を更新していた。

直近で物色が続いていた軍需関連株もさえない。レーダーや無線機器の安徽四創電子(600990/SH)が2.1%安、航空宇宙機器の航天時代電子技術(600879/SH)が1.7%安と下げている。南シナ海の領有係争をめぐり、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が12日に判決を下したため。中国が管轄権の根拠とする「九段線」には国際法上の根拠がないと判断した。フィリピン側の主張が認められている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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