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2016年07月13日05時00分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより

■リョーサン <8140>  2,867円 (+404円、+16.4%)

 東証1部の上昇率4位。11日、リョーサン <8140> が18年3月期を最終年度とする中期計画の追加的な資本効率施策を発表したことが買い材料。17年3月期は発行済み株式数(自社株を除く)の9.52%にあたる300万株(金額で105億円)を上限に自社株買いを実施。また、年間配当を90円→140円に増額修正する。続く18年3月期も300万株を上限に自社株買いを実施するうえ、配当は150円(普通配100円、特別配50円)を実施する方針とした。発表を受けて、需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■任天堂 <7974>  22,840円 (+2,580円、+12.7%)

 東証1部の上昇率5位。任天堂 <7974> が連日で年初来高値を更新。国内大手証券では、「ポケモンGO」が北米で売上高ランキング1位を獲得したことを受け、同タイトルが仮に月商50億~100億円とした場合の、任天堂本体への経常利益の押し上げ効果は、年間約10億~20億円と試算。市場が同タイトルの利益貢献のみを考慮しているならば、反応は過度な印象とみて、レーティング「ニュートラル」、目標株価1万5200円を継続している。

■シーズHD <4924>  2,580円 (+227円、+9.7%)

 東証1部の上昇率9位。11日、シーズ・ホールディングス <4924> が米ジョンソン&ジョンソン(J&J)のグループ企業と資本業務提携したと発表したことが買い材料視された。業務面では、同社の「ドクターシーラボ」を中心とする化粧品ブランドの販売権をJ&Jグループに付与し、海外事業の拡大を進める一方、J&Jグループが展開するブランドの国内販売で協業する。資本面では、第三者割当による新株予約権145万株をJ&Jグループに割り当てる。最大35億円の調達資金はM&Aなどに充てる。また、取締役らが保有する約822万株(発行済み株式数の19.9%)を譲渡する。発表を受けて、J&Jとの資本提携による化粧品事業の拡大などに期待する買いが向かった。

■竹内製作所 <6432>  1,228円 (+107円、+9.6%)

 東証1部の上昇率10位。11日、竹内製作所 <6432> が決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比10.0%減の44.3億円で着地したが、対上期計画の進捗率が62.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かったもよう。円高でドル売上の円換算額が減少したが、米国と欧州でミニショベルやローラーローダーの販売台数が伸び、小幅減収にとどまった。為替差損益の悪化で減益となったものの、上期計画の71億円に対する進捗率は62.4%に達し、5年平均の46.7%も上回ったことが好感された。

■NEC <6701>  272円 (+18円、+7.1%)

 NEC <6701> が急伸。シティグループ証券では、テレコム分野や消防防災無線の縮小、エナジーの赤字拡大は一巡したと指摘。円高は業績を悪化させる要因ではないとみて、新たな増益トレンド表面化により改めて注目できると解説。レーティングを「2」から「1」に、目標株価を310円から350円に引き上げている。

■平和不動産 <8803>  1,347円 (+83円、+6.6%)

 平和不動産 <8803> が続伸。11日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを新規「バイ」、目標株価2230円で新規カバレッジを開始した。段階的な日本橋兜町・茅場町再開発により中期的な成長余地が高まったことや、修正PERの割安感が大きいことなどを指摘している。

■イズミ <8273>  4,150円 (+245円、+6.3%)

 イズミ <8273> が大幅続伸。11日引け後、17年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表した。営業収益は前年同期比13.2%増の1716億7200万円、営業利益は同3.8%減の77億7800万円となった。SMBC日興証券のリポートでは営業利益について、同証券予想(74億円)や会社計画を上回り、印象はややポジティブと紹介。同社直営部門の原価低減やロス抑制により粗利率が想定以上に改善したほか、15年2月期、16年2月期に買収した子会社の業績も会社計画に沿って順調に推移と説明。営業減益は創業経費(大型店の出店や活性化の経費)の増加が主因であり、期初計画でも想定されていたためネガティブに捉える必要はないとの見解を示している。同証券では第2四半期は3割以上の増益を予想、第2四半期決算に向けて株価が上昇するとみると解説。投資評価「1」(アウトパフォーム)、目標株価5300円を継続している。

■インフォマート <2492>  1,075円 (+62円、+6.1%)

 インフォマート <2492> が大幅続伸。12日午前11時ごろ、同社が提供する「BtoBプラットフォーム」と、フォーライフシステム(大阪市中央区)が提供する「Web-Furi.Com(ウェブフリコム)」がシステム連携を開始したと発表しており、利便性向上による利用社数拡大への期待が高まったようだ。フォーライフシステムの「Web-Furi.Com」は、毎月繰り返される取引先への支払い業務をパソコンから簡単に行うことができる振込代行サービスのパイオニア。今回のシステム連携で、「BtoBプラットフォーム 請求書」で受け取った請求書データを全銀データ形式で出力し、そのデータを振込データとして「Web-Furi.Com」に取り込むことで振込処理が可能となり、経理部門担当者の業務効率や、銀行振込手数料のコスト削減が期待できるとしている。

■三井不動産 <8801>  2,281.5円 (+120.5円、+5.6%)

 三井不動産 <8801> や三菱地所 <8802> など大手不動産株が大幅続伸。三井不は前日に比べ5%強の上昇となっている。英国の欧州連合(EU)離脱に絡み、英不動産ファンドの取引停止が相次いでいることの影響を懸念する売りで株価は下落基調を続けていたが、10日の参院選で与党が勝利したことを契機に、脱デフレへの政策期待の高まりから、見直し買いが流入した。特に、今月28~29日に予定されている日銀金融政策決定会合での追加緩和に向けた期待が強まったようだ。米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ前議長が11日に日銀を訪問し黒田総裁と面談したほか、12日は安倍晋三首相が同氏と面会し、経済・財政政策について意見を聞く予定。政府の発行する国債を中央銀行が直接引き受ける「ヘリコプター・マネー」などへの期待も市場には出ている様子だ。

■パイオニア <6773>  181円 (+9円、+5.2%)

 パイオニア <6773> が続伸。為替の円安が進行し、株式市場で日経平均株価が急伸するなか、同社株にも見直し買いが流入した。ただ、ドイツ証券は11日、同社株の目標株価を340円から200円に引き下げた。投資判断の「ホールド」は継続した。同社は今後3年間で大幅な利益成長を想定しているが、同証券では「限定的にとどまる」と予想。特に、カーエレ事業に楽観的な見方はできない、とみている。「株価上昇には同社が会社計画を確実に達成し、少しずつ市場の信頼を回復する必要があるだろう」と指摘している。

■プレサンス <3254>  4,045円 (+165円、+4.3%)

 プレサンスコーポレーション <3254> が続伸。11日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを新規「バイ」、目標株価5000円でカバレッジを開始した。マイナス金利による資金流入や仕入進捗により中期的な成長余地が高まったことや修正PREの割安感が大きいことを指摘している。

■日立化成 <4217>  1,954円 (+75円、+4.0%)

 日立化成 <4217> が3日続伸。同社はこの日、半導体回路平坦化用研磨材料(CMPスラリー)の一種である、高純度の酸化セリウム粒子系CMPスラリーについて、基本となる特許第5882659号を取得したことを発表した。同社は、酸化セリウム粒子系CMPスラリーについて、研磨による半導体ウエハーへの傷(研磨傷)を抑制することが可能な高純度化技術を開発し、研磨傷の原因となるケイ素系不純物を1ppm(100万分の1)以下に低減し、研磨傷も同社従来品比較で70%低減している。今回取得したのはその技術を用いた高純度の酸化セリウム粒子系CMPスラリーで、この開発技術を事業の差別化に活用していく。

■フジHD <4676>  1,177円 (+44円、+3.9%)

 フジ・メディア・ホールディングス <4676> が大幅続伸。7月から海外で配信しているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」が米国のゲームランキングで首位に輝いたことを手掛かりに任天堂 <7974> が新値追いとなったことを受けて、「ポケモンGO」関連の一角として物色人気が波及したようだ。「ポケモンGO」は、米ナイアンテックが開発した、拡張現実技術を利用した位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」をプラットフォームに用いられているが、フジHD傘下のフジテレビジョンでは今年2月、このナイアンテックに出資。今後、さまざまな協業を進めるとしている。

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