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【市況】12日の香港市場概況:ハンセン1.7%高と大幅続伸、石炭セクター上げ目立つ

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

12日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比344.24ポイント(1.65%)高の21224.74ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が152.31ポイント(1.75%)高の8855.31ポイントとそろって続伸した。売買代金は710億6500万香港ドルに拡大している(11日は602億8500万香港ドル)。

内外環境の改善で買われる展開。6月米雇用統計の改善を受け、米景気の先行きが楽観されている。その一方、欧州の景気不安などを背景に、世界的な低金利の状況は続くとの見方も強まった。11日の米株市場では、機関投資家がベンチマークとして重要視しているS&P500指数が0.3%高の2137.16ポイントに上昇し、約1年2カ月ぶりに過去最高値を更新している。

ハンセン指数の構成銘柄では、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が5.2%高と急伸。同業で業界2位の中国中煤能源(1898/HK)が11日引け後、中間業績が黒字転換するとの見通しを明らかにしたことが刺激材料となっている。中国中煤能源株も7.3%高と値を上げた。マカオ・カジノ株も買われる。銀河娯楽集団(27/HK)が4.3%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.9%高で引けた。「サッカー欧州選手権」が開催されていたにもかかわらず、VIPルームのカジノ収入が先週堅調に推移したと伝えられたことが手がかりになっている。米景気の改善期待が強まるなか、香港大手商社の利豊(リー&フン:494/HK)も4.6%上昇した。

自動車セクターも上げが目立つ。華晨中国汽車HD(1114/HK)が6.2%高、長城汽車(2333/HK)が4.2%高、吉利汽車HD(175/HK)が3.2%高、広州汽車集団(2238/HK)が2.4%高で引けた。今年6月の新車販売台数が前年同月比で14.6%増加し、6か月ぶりに2ケタ成長を回復したことが好感されている。

セメントや鉄鋼の素材関連株も高い。中国中材(1893/HK)が8.4%、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が6.2%、中国建材(3323/HK)が4.0%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が6.2%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.5%ずつ上げた。


【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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