【特集】コニシ Research Memo(5):2016年3月期は増収増益、営業利益・経常利益は計画を上回る
コニシ <日足> 「株探」多機能チャートより
■業績動向
(1) 2016年3月期の実績
a)損益状況
コニシ<4956>の2016年3月期の業績は、売上高118,860百万円(前期比2.7%増)、営業利益6,378百万円(同20.1%増)、経常利益6,387百万円(同16.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,763百万円(同23.6%増)となった。売上高は計画を1.7%下回ったが、営業利益、経常利益は計画を各々6.9%、5.8%上回っており、好調な結果であったと言える。
営業利益の増減要因を見ると、マイナス要因としては販売管理費の増加225百万円、工場経費の増加241百万円、製品価格の下落52百万円等があったが、プラス要因としては、原材料価格の変動(下落)970百万円、販売数量増による利益増615百万円があり、結果前期比で1,066百万円の増加となった。増益の大部分は原材料価格の変動によるものであるが、実際には前々期に大きく下落した分(約560百万円)が戻ったと言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《HN》
提供:フィスコ