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【経済】米国の雇用、インフレ関連の指標を再点検へ


 6月雇用統計の改善を好感して米国株は11日も続伸したが、日本の参院選で自民・公明の与党が勝利し、景気刺激策への期待が高まったことや、英国の次期首相が決まったことで政局不安が後退したことも材料視されたようだ。

 ただし、市場関係者の間からは、「株高継続でも米追加利上げへの期待は特に高まっていない」との声が聞かれている。11日発表された6月の米労働市場情勢指数(LMCI)は-1.9で市場予想の-1.2を下回った。5月実績は-4.8から-3.6に改善されたが、LMCIは6カ月連続でマイナスとなった。6月は改善したが、労働参加率がさらに上昇し、不完全雇用率は一段と低下するとの見方は増えていない。

 今週発表される6月消費者物価指数が予想を下回った場合、インフレ進行への思惑は大きく後退し、年内利上げ休止を想定してドルの上値は再び重くなる可能性がある。
《MK》

 提供:フィスコ

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