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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は3日続伸、原油高が好感され資源銘柄を中心に買いが広がった

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 53960.11 +1.54%
11日のブラジル株式市場は4日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比819.37ポイント高(+1.54%)の53960.11で取引を終えた。54020.65まで上昇した後、一時53143.48まで下落した。ボベスパ指数はこの日、約10週ぶりの高値を更新した。

海外株高や原油など商品価格の上昇を受け、鉄鉱石大手ヴァーレ(VALE3)など資源銘柄を中心に買いが継続した。また、今年の成長予想がやや上方修正されたことも支援材料。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象にまとめた最近調査では、2016年のブラジルの成長率が-3.3%になるという結果が示された。これは6月初に予想した-3.71%を上回る。さらに、予想以上に財政赤字縮小目標も引き続き支援材料となった。

【ロシア】MICEX指数 1913.12 +0.99%
11日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比18.77ポイント高(+0.99%)の1913.12で取引を終了した。1914.31から1887.10まで下落した。

原油高が好感され、資源銘柄を中心に買いが広がった。また、海外株高も買い安心感を与えた。さらに、日本の追加金融緩和期待が高まっていることも支援材料となった。一方、指数の上値は重い。翌12日に5月の貿易収支の発表を控るほか、中国の主要な経済指標が今週から相次いで発表されるため、慎重ムードが強い。

【インド】SENSEX指数 27626.69 1.84%
11日のインドSENSEX指数は反発。前日比499.79ポイント高(+1.84%)の27626.69、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同144.70ポイント高(+1.74%)の8467.90で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。前営業日の欧米市場の上昇に加え、この日のアジア市場が堅調な値動きを示していることを受け、インド株にも買いが先行。国内では、6月の消費者信頼感指数が昨年9月以来の高水準を記録したとの報告が支援材料。ドイツの調査会社はこのほど、6月の消費者信頼感指数が前月の111.7から114.7まで拡大し、昨年9月以来の高水準を記録したと報告した。

【中国本土】上海総合指数 2994.92 +0.23%
週明け11日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比6.82ポイント高(+0.23%)の2994.92ポイントと3日ぶりに反発した。

政策期待が支え。預金準備率の引き下げを含む金融緩和策が月内に打ち出される??との観測が強まっている。10日に発表された物価統計が概ね弱い内容だったことを受け、市場関係者の間では「金融緩和の余地が広がった」との見方が優勢となった。消費者物価指数(CPI)が前年同月比で1.9%上昇して予想(1.8%)を上回ったものの、政府目標の3.0%を大きく下回る状況が続いている。生産者物価指数(PPI)は2.6%低下し、マイナス幅は予想(マイナス2.5%)よりも大きかった。習近平主席が8日、「サプライサイド改革」の推進方針を改めて強調したことも材料視されている。

《CS》

 提供:フィスコ

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