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【市況】11日の香港市場概況:ハンセン1.5%高と反発、金融株しっかり

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

週明け11日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比316.33ポイント(1.54%)高の20880.50ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が168.21ポイント(1.97%)高の8703.00ポイントとそろって反発した。売買代金は602億8500万香港ドルに拡大している(8日は471億9300万香港ドル)。

外部環境の改善で買われる。8日に公表された6月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が市場予想を上回って急増したことが支援材料。先週末のNYダウも急反発し、約1年2カ月ぶりの高値を回復した(前日比1.4%高の18146.74ポイントで終了)。市場関係者の間では、年後半にかけて米景気が持ち直すとの楽観がコンセンサスになりつつある。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち48が上昇)。個別では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(ベル・インターナショナル:1880/HK)が5.1%高、政府系港湾大手の招商局国際(チャイナ・マーチャンツ・ホールディングス:144/HK)が4.1%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.1%高と上げが目立った。

H株金融セクターもしっかり。華泰証券(HTSC:6886/HK)が3.5%高、海通証券(6837/HK)が2.1%高、交通銀行(3328/HK)が2.9%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.4%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.2%高で引けた。

石炭や非鉄セクターも物色される。石炭生産で国内2位の中国中煤能源(1898/HK)が3.4%高、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が3.0%高、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.9%高と値を上げた。習近平主席が8日、「サプライサイド改革」の推進方針を改めて強調したことが材料視されている。石炭や非鉄など生産過剰問題を抱えるこれら業種に対し、何らかの支援策が打ち出されるとの思惑が高まった。


【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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