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【特集】ケンコーマヨ Research Memo(6):財務体質・収益体質の強化が同時に進んでいる

ケンコーマヨ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

(3)財務状況について

ケンコーマヨネーズ<2915>の2016年3月末の財務状況について見ると、総資産は前期末比2,857百万円増加の42,306百万円となった。主な増減要因は、流動資産では現金及び預金が2,634百万円、受取手形及び売掛金が1,083百万円増加した一方で、未収入金が847百万円減少した。また、固定資産では関係会社株式の売却を主因として投資有価証券が607百万円減少した。

負債合計は前期末比1,513百万円増加の22,994百万円となった。有利子負債が967百万円減少する一方で、支払手形及び買掛金が1,151百万円、設備関係支払手形が772百万円、その他の引当金で580百万円増加した。また、純資産は利益剰余金の増加を主因として、同1,343百万円増加の19,311百万円となった。

経営指標を見ると、自己資本比率が前期末比0.1ポイント上昇の45.6%となり、中期経営計画目標の50%に向けて着実に近づいている。また、有利子負債も2014年3月期に静岡富士山工場の設備投資資金として一時的に膨らんだものの、その後は収益の拡大とともに着実に減少しており、財務体質の強化が進んでいると言える。また、収益性に関してみれば、営業利益率、ROA、ROEともに2期連続で上昇しており、収益体質の強化も同時に進んでいることがうかがえる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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