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【市況】今週の【特異日&変化日】カレンダー (7月11日-15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

―アノマリーが語る「上げやすい日、下げやすい日」―

 ここでの「特異日」とは、日経平均株価の日足が前日比で上げた場合を「勝ち」、下げた場合を「負け」とした時、過去10年間で「7勝以上」「7敗以上」の偏りを示す、経験則上、上昇・下落しやすい日を指します。

【前週(7月4日-8日)】

 前週は6日(水)2勝8敗、7日(木)3勝7敗、8日(金)3勝7敗と3日連続でマイナスの特異日が集中しました。前回懸念した通り、日経平均はこのマイナス特異日の壁を乗り越えることができず、5日(火)から4日続落し、この間の下げ幅は668円に達しました。5日に5月31日高値から基本数値の26日目、6日に6月24日安値から同じく9日目、8日に6月16日安値から17日目と変化日を示唆する日柄が重なったことも、5日続伸をみせたその前の週の勢いを削ぐ結果につながったのかもしれません。

【今週(7月11日-15日)】

 今週は7月11日(月)が2勝8敗とマイナスの特異日となります。この週、唯一の特異日ですが、前週から数えると4日連続でマイナスの特異日が続くことになります。ただ、マイナス特異日の集中期間をようやく脱することで、二番底模索の動きに歯止めがかかることも期待され、その成否が今週の注目ポイントになります。
 
 スケジュール面では10日の参院選、11日の機械受注の結果が日本株反転の誘い水となるのか、あるいは雇用統計を好感し前週8日にNYダウが250ドル高と大幅反発したことが日本株の下支え要因として働くのかが注目されます。
 
 一方、日柄をみると、7月14日(木)に5月31日高値から基本数値33日目の変化日、15日(金)に4月8日安値-5月31日高値の対等日がそれぞれ到来します。15日には中国GDPや米国鉱工業生産などの重要指標の発表が予定されるほか、今夏最大のイベントといって差し支えのないLINE <3938> の上場が控えています。それだけに週末にかけて株価変動が大きくなる可能性があり、この点にも十分留意する必要がありそうです。

▲【 7敗以上 】
  7月 6日(水) ○2-●8:米国貿易収支
  7月 7日(木) ○3-●7:景気動向指数
  7月 8日(金) ○3-●7:オプションSQ、米国雇用統計
  7月11日(月) ○2-●8:機械受注

※○は「勝ち(前日比プラス)」、●は「負け(前日比マイナス)」を表し、例えば「○7-●3」は7勝3敗を意味します。


 【一目均衡表:変化日】

 7月 4日 5/31H-6/16L、6/16L-6/24L:新月●
 7月 5日 26(5/31H)
 7月 6日 9(6/24L)
 7月 8日 17(6/16L)
 7月14日 33(5/31H)
 7月15日 4/8L-5/31H:中国GDP、LINE上場

※7月4日の「5/31H-6/16L」は5月31日高値(H)から6月16日安値(L)の日柄を6月16日から取った対等日を示す。7月5日の26(5/31H)は5月31日高値(H)から一目均衡表の基本数値26日目の到来を意味する。

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