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【通貨】ユーロ週間見通し:もみあいか、リスク回避と日銀緩和期待で売買拮抗も

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■弱含み、ユーロ圏経済悪化の懸念広がる

先週のユーロ・ドルは弱含み。英国の欧州連合(EU)離脱はユーロ圏経済への打撃となる可能性が指摘されており、リスク回避的なユーロ売りが優勢となった。6月の米雇用統計内容がある程度改善したこともユーロ売り・米ドル買いを促す要因となった。取引レンジ:1.1002ドル-1.1186ドル。

■弱含みか、ドル買い基調継続も

今週のユーロ・ドルは弱含みか。英国のEU離脱に伴う経済の不透明感が広がっており、ユーロを積極的に買えない状況は続きそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げの可能性は残されており、ユーロ売り・米ドル買いがやや優勢となる見通し。

予想レンジ:1.0900ドル-1.1150ドル

■下落、一時111円を下回る

先週のユーロ・円は下落。一時110円台後半まで売られた。英国の欧州連合(EU)離脱はユーロ圏経済への打撃となる可能性が指摘されたことや、米ドル・円相場が円高方向に振れたことが要因。リスク回避的なユーロ売りが優勢となった。米国の6月雇用統計内容がある程度改善したこともユーロ売りにつながった。取引レンジ:110円83銭-114円51銭。

■もみあいか、リスク回避と日銀緩和期待で売買拮抗も

今週のユーロ・円はもみあいか。英国の欧州連合EU離脱に伴い欧州経済への懸念が広がっており、リスク回避的な円買い基調は当面変わらないとみられる。一方で、日本銀行が今月開催の金融政策決定会合で追加金融緩和を決定するとの期待感は残されており、リスク回避的な円買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・13日:5月鉱工業生産(前月比予想-0.7%、4月:+1.1%)
・15日:5月貿易収支(4月:+275億ユーロ)

予想レンジ:109円00銭-113円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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