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【市況】8日の香港市場概況:ハンセン0.7%安と反落、鉄鋼株は逆行高


8日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比142.75ポイント(0.69%)安の20564.17ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が66.20ポイント(0.77%)安の8534.79ポイントとそろって反落した。売買代金は471億9300万香港ドル(7日は496億8800万香港ドル)。

内外の指標発表を前に買い手控え。結果を見極めたいとするスタンスが様子見ムードを強めさせた。米国では今夜、6月の米雇用統計が報告される。来週にかけて中国本土でも、6月の重要経済指標が相次ぎ公表される予定だ(10日に物価統計、13日に貿易統計、15日に鉱工業生産や小売売上高、第2四半期GDPなど。15日までに金融統計)。

ハンセン指数の構成銘柄では、婦人靴小売チェーンの百麗国際HD(ベル・インターナショナル:1880/HK)が2.3%安、香港系不動産の恒基兆業地産(12/HK)が2.2%安、石炭の中国神華能源(1088/HK)が2.1%安と下げが目立った。

中国の保険・証券セクターも売られる。中国人民保険集団(1339/HK)が1.7%安、中国太平洋保険(2601/HK)が1.4%安、華泰証券(HTSC:6886/HK)が1.5%安、広発証券(1776/HK)が1.3%安で引けた。

前日に上げの目立っていた通信セクターもさえない。キャリア大手3社の中国電信(チャイナ・テレコム:728/HK)が2.0%、中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が1.7%、中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が1.1%ずつ下落した。

半面、鉄鋼セクターは買われる。鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が2.2%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が1.8%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.1%高と値を上げた。鞍鋼が7日引け後、2016年6月中間期の大幅増益を予告するなか、業界全体の業績改善が期待されている。国家発展改革委員会の徐紹史主任が昨日、鉄鋼・石炭業界の過剰生産能力解消を強く指示したことも材料視された。


【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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